公売(読み)コウバイ

世界大百科事典 第2版の解説

こうばい【公売】

広義では,機関が,法律規定に基づき,強制的に,かつ買受けの機会を一般に公開して行う売買をいう。民事上の強制執行手続としてなされる債務者の財産の競売などがこれにあたる。 狭義では,租税滞納処分の一手続として,滞納者の差押財産を換価するために用いられる手段(国税徴収法94~108条で定める公売)をさす。公売は,公正さを担保するため,一般競争による入札またはせり売りの方法で行われる(94条2項)。公売に際して税務署長は,一定の期間内(公売の日の少なくとも10日前まで)に公売公告を行い,関係者に公売の通知等をした後,公売財産の見積価額(最低入札価額)を決定,公告しなければならない。

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精選版 日本国語大辞典の解説

こう‐ばい【公売】

〘名〙
① 公の機関により強制的に行なわれる売買。民事上の強制執行の手段としてされる競売や、国税徴収法上の滞納処分として行なわれる財産換価処分など。〔英和記簿法字類(1878)〕
※国民新聞‐明治二三年(1890)三月三日「既に入札法を以て公売に附したれども、最初の予算額よりは非常の廉価にて」
② 官公署が行なう売却。
③ 公然と売ること。
※江戸繁昌記(1832‐36)四「吉原は是れ公花街。汝公売して、我公買す」

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