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内モンゴル(蒙古)自治区 うちモンゴルNei Mongol

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

内モンゴル(蒙古)〔自治区〕
うちモンゴル
Nei Mongol

中国北部,内モンゴル高原を占める1級行政区。4特別市と8盟に分れ,12市,18県,51旗,3自治旗から成る。行政中心地はフフホト (呼和浩特) 特別市。清初に中国領となって内モンゴルと呼ばれるようになった。第2次世界大戦で日本に占領されたが,その敗退によって独立運動が起り,1947年自治区政府が成立。 49年人民共和国の成立に加わった。北はモンゴルと接し,東はターシンアンリン (大興安嶺) 山脈を含み,南縁は万里の長城にほぼ沿う。大部分がゆるやかに起伏する標高 1000m前後の高原である。草原が広がるが,モンゴルとの国境一帯にはゴビ (礫質砂漠) が広がり,南西部には砂丘の発達した砂質砂漠地帯がある。気温の年較差が大きく,1月の平均気温は北東部で-25℃,南西部で-10℃,7月には 19℃と 24℃となる。年降水量は西部で 50mm,東部で 500mmで,夏季に集中する。牧畜が主産業で,ヒツジ,ヤギが広く飼われているが,東部のフルンボイル (呼倫貝爾) 高原はウシ,ウマの大型家畜に適し,西部にはラクダもみられる。中部をホワン (黄) 河の湾曲部が東流するが,流域のホータオ (河套) 平原は古くから灌漑農業が行われ,「塞上の江南」と呼ばれてきた。食糧作物はコムギ,ハダカエンバク,アワ,ジャガイモで,工芸作物はゴマとテンサイが多い。ターシンアンリン山脈は針葉樹の原生林におおわれ,林業が盛んで,森林鉄道が北端まで延びている。インシャン (陰山) 山脈北麓のバヤンオボー (白雲鄂博) に鉄鉱山,ウーハイ (烏海) 市,マンチョウリー (満洲里) 市に炭鉱がある。高原は内陸河川の流域で,塩湖が多く,塩,ソーダ,硫酸ナトリウムを産する。工業は毛紡織,皮革,食肉加工,乳製品,製糖などを主とするが,パオトウ (包頭) 市に鉄鋼コンビナートがあるほか,機械,化学なども興っている。南西部をチンパオ (京包) 鉄道,パオラン (包蘭) 鉄道が横断し,国境にあるマンチョウリー市にピンチョウ (浜洲) 鉄道,エレンホト (二連浩特) 市にチーアル (集二) 鉄道が通じる。住民は漢族が 87%,モンゴル族が 11%で,ほかにホイ族,満州族,ダウール族,朝鮮族など。面積 120万 km2。人口 2145万 6798 (1990) 。

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