出口ナオ(読み)でぐちなお

日本大百科全書(ニッポニカ)「出口ナオ」の解説

出口ナオ
でぐちなお
(1836―1918)

宗教家。大本(おおもと)教開祖。丹波(たんば)国(京都府)綾部(あやべ)の貧しい大工の未亡人で、1892年(明治25)神がかりして大本教を開き、周囲の農民・商工民に「艮(うしとら)の金神(こんじん)」の信仰を説いた。翌1893年から「筆先(ふでさき)」を書き始め、艮の金神による世の立て替え立て直しを訴えた。復古的・農本的な理想世界「みろくの世」の実現を約束し、外来の文明を拒否し資本主義社会を激しく批判した。のち彼女は娘婿の出口王仁三郎(おにさぶろう)とともに教団を率い、大本教は大正期から昭和初期にかけて全国的に目覚ましく発展した。しかし、不敬罪などによる大本教への第一次弾圧(1921年)の3年前に老衰で没した。

[村上重良 2018年6月19日]

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デジタル大辞泉「出口ナオ」の解説

でぐち‐なお【出口ナオ】

[1837~1918]大本教開祖丹波の人。最初金光教の布教所で活動していたが、明治25年(1892)突然神がかり、大本教を開いた。「(うしとら)の金神(こんじん)」の信仰を説いて「御筆先(おふでさき)」を著し、この神による立て替え・立て直しを訴えた。

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精選版 日本国語大辞典「出口ナオ」の解説

でぐち‐なお【出口ナオ】

宗教家。大本教の開祖。京都の生まれ。はじめ金光教に入信。明治二五年(一八九二)神がかりして大本教を開き、「艮(うしとら)の金神(こんじん)」の信仰を説いた。さらに「筆先(ふでさき)」を書いて、艮の金神による世直し、理想世界の実現を訴えた。天保七~大正七年(一八三六‐一九一八

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