出番(読み)デバン

デジタル大辞泉 「出番」の意味・読み・例文・類語

で‐ばん【出番】

仕事舞台などに出る番。「出番が近づく」
問題解決などのためにその人の登場すべき場面。「ここまでこじれては、いよいよ先生出番だ」
江戸時代商家奉公人公休日をもらう番。やぶ入り、宿下りなど。
[類語](1非番/(2時機機会チャンス好機時節頃合い頃おいときおり機運潮時しおどき潮合い時宜機宜好期適期時分時分時商機勝機戦機千載一遇タイミング

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精選版 日本国語大辞典 「出番」の意味・読み・例文・類語

で‐ばん【出番】

〘名〙
① 江戸時代、勤番から退出する番。
※坂井家日策‐天保八年(1837)正月二四日(古事類苑・政治五九)「今日明け番、出番に付き早朝退仕」
② 出勤する当番。仕事に出る番。また、外へ出て仕事などをする番。また、その人。
洒落本・繁千話(1790)「亀屋の出(デ)番をおくって河岸までいったと云から」
③ 江戸時代、商家の奉公人が公休日をもらう番。藪入り、宿下りもその類。
※洒落本・傾城買四十八手(1790)真の手「『コリャア山から里だね。ぬしゃアみせかへ』『いいへ、けふは出番(デバン)の衆でやくそくさ』」
芝居などで俳優の舞台へ出る順番。また、試合や競技などに出る順番。
※滑稽本・客者評判記(1811)下「出番(デバン)の子供丈より惣子役のこらず」
⑤ 富くじなどで、当たりとなった番号。当籤番号。
随筆守貞漫稿(1837‐53)七「第付とて一の富の出番を当物して」

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