喜多方[市](読み)きたかた

百科事典マイペディア 「喜多方[市]」の意味・わかりやすい解説

喜多方[市]【きたかた】

福島県西部,会津盆地北部から飯豊山(いいでさん)南部一帯を占め,北は山形県に接する市。1954年市制。田付(たづき)川の両岸にまたがる中心市街は市場町として発達。1904年の磐越西線開通後は漆器会津塗),清酒,みそ,醤油,生糸の生産が増加した。会津ギリを用いた下駄や家具の製造,アルミニウムの製錬も行われたが衰退した。市内には座敷蔵,店蔵,レンガ蔵など2600棟以上の蔵があり,1975年ころからテレビや雑誌で紹介されたのを機に〈蔵づくりの建物とラーメンの町〉として知られるようになった。その後裏磐梯や山形県と直結する道路や商店街の整備も進んで,観光客が増加している。2006年1月耶麻郡塩川町,山都町,熱塩加納村高郷村編入。東日本大震災で,市内において被害が発生。554.63km2。5万2356人(2010)。
→関連項目磐越西線

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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