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国民精神作興詔書 こくみんせいしんさっこうしょうしょ

世界大百科事典 第2版の解説

こくみんせいしんさっこうしょうしょ【国民精神作興詔書】

関東大震災直後の1923年11月10日に出された詔書で,教育勅語戊申詔書の流れをひき,当時の社会的・思想的激動にたいして国民精神の振興を呼びかけたもの。〈国民精神作興に関する詔書〉の略称。第1次大戦以降大正デモクラシーの思想が広がり,震災直前には第1次共産党検挙が行われるという動きを,この詔書は〈浮華放縦ノ習〉〈軽佻詭激ノ風〉と激しい語調で非難し,〈質実剛健〉〈醇厚中正〉に立ち返り,国家の興隆を図れと国民を戒めた。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の国民精神作興詔書の言及

【国体明徴問題】より

…すなわち,この国体論の第2の方向は共産主義運動を弾圧するための治安維持法(1925)のなかに,〈国体の変革〉という新たな罪を登場させているが,これに対して第1の方向は,社会秩序の混乱を国体意識の強化によって克服しようという動きを始めた。1923年の〈国民精神作興詔書〉をうけて開始された全国的教化運動は,すでに最初から,〈国体観念を明徴にする〉というスローガンを掲げていた。こうした二つの方向は,満州事変以後の戦時体制化の過程で,合体しながら攻撃的性格を強め,35年には,憲法解釈としての天皇機関説排撃を突破口として,個人主義,自由主義をも反国体的なものとして否定しようとする国体明徴運動をひき起こすこととなった。…

※「国民精神作興詔書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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