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外記節 げきぶし

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

外記節
げきぶし

江戸浄瑠璃の一流派名。薩摩浄雲の流れをくむ薩摩外記藤原直政が正保~慶安年間 (1644~51) の頃,京都から江戸に下って硬派の浄瑠璃を語った。これを外記節または下 (くだ) り薩摩という。

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デジタル大辞泉の解説

げき‐ぶし【外記節】

江戸の古浄瑠璃の一。薩摩外記(さつまげき)が貞享(1684~1688)のころ創始。豪放な語り口で、人形浄瑠璃歌舞伎荒事(あらごと)などに使われたが、まもなく滅び、今は長唄の数曲にその影響を残す。外記。

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百科事典マイペディアの解説

外記節【げきぶし】

浄瑠璃の流派名。京都の薩摩外記藤原直政が慶安〜明暦のころ江戸に下って語り始めたもので,歌舞伎へ進出し,出端(では)や荒事(あらごと)などの場面を語った。この流派から生まれた大薩摩(おおざつま)節が後に長唄に吸収されたので,その芸風は《外記猿》などの長唄の曲にうかがわれる。

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世界大百科事典 第2版の解説

げきぶし【外記節】

江戸古浄瑠璃の曲節。京都の薩摩外記藤原直政が,明暦(1655‐58)のころ江戸に下り,硬派の浄瑠璃を語って〈下り薩摩〉と呼ばれた。2世外記は藤原直勝といったというが,両者の関係は未詳。2世は操り芝居を興行していたが歌舞伎芝居にも出演,市川流の荒事に用いられた。しかし享保初年(1710年代後半)ころ門弟の大薩摩主膳太夫(おおざつましゆぜんだゆう)が代わって歌舞伎芝居へ出演するようになって,外記節はしだいに衰えた。

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大辞林 第三版の解説

げきぶし【外記節】

江戸古浄瑠璃の一。薩摩外記(藤原直政)が慶安(1648~1652)・明暦(1655~1658)頃に語り始めた。荒事風の豪快な語り口で正徳年間(1711~1716)まで流行したが以後は衰退。河東かとう節や長唄の中にその面影が伝わる。外記。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

外記節
げきぶし

江戸古浄瑠璃(こじょうるり)の一派。薩摩浄雲(さつまじょううん)の門流、薩摩外記直政によって始められ、貞享(じょうきょう)年間(1684~88)に広く愛された。歌舞伎(かぶき)に進出して荒事(あらごと)に多く用いられ、豪放な性格を有するが、50年ほどのうちに廃れてしまった。今日では長唄(ながうた)のなかに外記節三部曲として『石橋(しゃっきょう)』『猿(外記猿(げきざる))』『傀儡師(かいらいし)』があり、演奏会や舞踊の会などでよく演奏されているし、河東(かとう)節にも『泰平住吉(たいへいすみよし)踊』『傀儡師』がある。また、三味線の奏法および旋律の名称として「外記がかり」と楽譜に記されているものもある。[渡辺尚子]

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世界大百科事典内の外記節の言及

【浄瑠璃】より

…浄雲には《はなや》などあり,その勇壮な硬派の流派(薩摩節)は2世薩摩その他に受け継がれ,明暦(1655‐58)から寛文(1661‐73)ころ以後,それぞれが流派を立てて活躍した。その中で注目されるものに金平(きんぴら)節(金平浄瑠璃),外記節土佐節がある。金平節は大坂の伊藤出羽掾,井上播磨掾にも影響した。…

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