大和言葉・大和詞(読み)やまとことば

精選版 日本国語大辞典 「大和言葉・大和詞」の意味・読み・例文・類語

やまと‐ことば【大和言葉・大和詞】

〘名〙
① 外国語に対して、日本の国語である日本語。その語彙には漢語などの外来の要素も含まれる。
※信心録(ヒイデスの導師)(1592)序「コレ ヲ Yamato(ヤマト) cotoba(コトバ) ニ ヒルガエシ、ハン ニ キザム モノ ナリ」
愚管抄(1220)二「仮名にかくばかりにては倭と詞の本体にて文字にえかからず〈略〉はたと・むずと・しゃくと・どうと、などいふことばども也。是こそ此やまとことばの本体にてはあれ」
和歌。やまとうた。また、主として和歌に用いられる雅語。
源氏(1001‐14頃)東屋「やまとことばだにつきなく習ひにければ」
女房詞
女重宝記(元祿五年)(1692)一「大和詞(ヤマトコトば)〈略〉右は御所方のことばづかひなれども、地下(ぢげ)にも用ゆる事多し」

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