第48代横綱。樺太(からふと)(サハリン)敷香(しくか)町(ポロナイスク)に白系ロシア人を父として生まれる。本名納谷幸喜。第二次世界大戦後、北海道に移り数奇な運命をたどり、1956年(昭和31)二所ノ関部屋に入門。19歳で入幕、1960年大関、1961年21歳で横綱と、年少で出世を続けた。好敵手柏戸(かしわど)と「柏鵬時代(はくほうじだい)」の隆盛期を築いた。身長187センチメートル、体重150キログラムの柔軟な体は守りの相撲に徹し、優勝32回(うち全勝優勝8回)の記録を樹立、1971年に引退した。日本相撲(すもう)協会は一代年寄大鵬の称号を与えた。大鵬部屋(現大嶽(おおたけ)部屋)を創立、多くの弟子を養成した。平成25年1月19日死去。死後、国民栄誉賞が贈られた。
[向坂松彦]
『大鵬幸喜著『巨人、大鵬、卵焼き――私の履歴書』(2001・日本経済新聞社)』
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