彼の(読み)アノ

デジタル大辞泉の解説

あ‐の【彼の】

[連体]《代名詞「」+格助詞「」から》
話し手・聞き手の双方から離れた人や物をさしていう。「彼の帽子を取ってください」
話し手も聞き手もすでに知っている人や事柄をさしていう。例の。「彼の男がまた来たよ」「彼の件はどうなりましたか」
[感]話のきっかけをつけるとき、言葉に詰まったときなどに発する語。「彼の、ちょっとお尋ねしたいんですけど」「それは、彼の、つまり」

か‐の【彼の】

[連体]の一語化》話し手と聞き手双方の既知の事物をさす。あの。例の。「彼の有名な物語」「彼の地」
[連語]《代名詞「か」+格助詞「の」》
前に述べた事物をさす。あの。その。
「めなもみといふ草あり。蝮(くちばみ)に刺されたる人、―草を揉みて付けぬれば」〈徒然・九六〉
《近世語》人や事物を暗示的に示す。例の物・事・人。
「そりゃあさうと、―に極めたか」〈滑・浮世風呂・三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

あの【彼の】

( 連体 )
〔代名詞「あ」に格助詞「の」の付いた語〕
話し手からも聞き手からも離れた所にある物をさす。 「 -店に入ろう」 「 -赤い花がほしい」
話し手も聞き手もすでに知っている事柄をさす。例の。 「 -ときは困りましたねえ」 「 -人はどうしていますか」
( 感 )
話のはじめや間で、次の言葉へのつなぎに用いる語。あのう。 「そうして、-、…」
人に呼びかけたり、注意を引こうとするときに用いる語。あのう。 「 -、ちょっとおたずねしますが」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

今日のキーワード

夏至

二十四節気の一つであるが,二至 (夏至,冬至) ,二分 (春分,秋分) の四季の中央におかれた中気。夏至は太陰太陽暦の5月中 (5月の後半) のことで,太陽の黄経が 90°に達した日 (太陽暦の6月 ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

彼のの関連情報