デジタル大辞泉 「彼」の意味・読み・例文・類語
かれ【彼】
1 男性をさす三人称の人代名詞。あの男。西欧語の三人称男性代名詞の訳語。「
2 三人称の人代名詞。明治時代まで男女の区別なく用いた。あの人。あれ。
「余はエリスを忘れざりき、否、―は日毎に
3 二人称の人代名詞。あなた。おまえ。
「―は、なむぞの人ぞ」〈宇津保・俊蔭〉
4 遠称の指示代名詞。あの物。あれ。
「
[名]恋人である男性。彼氏。「
[類語]彼氏・彼女・
ひ【彼】[漢字項目]
〈ヒ〉向こうにある人や物をさす語。あの人。あれ。向こう。「彼我・彼岸・
〈かれ〉「彼氏・
〈かの〉「
[難読]
あれ【▽彼】
1 遠称の指示代名詞。
㋐第三者が持っている物、または、話し手・聞き手の双方に見えている物をさす。あのもの。「
㋑双方に見えている場所をさす。あそこ。
「―に見えるは茶摘みじゃないか」〈文部省唱歌・茶摘〉
㋒双方が知っている過去の事柄をさす。例のこと。「
2 三人称の人代名詞。双方に見えている人、分かっている人をさす。あの人。「
3 二人称の人代名詞。あなた。
「―は何する僧ぞと尋ねらるるに」〈宇治拾遺・一〉
[類語]これ・それ・どれ・この・その・あの・どの・かの
か【▽彼】
1 (多く「の」「は」を伴って用いる)遠称の指示代名詞。あれ。かれ。
「兎追いし―の山」〈文部省唱歌・故郷〉
「―の児ろと寝ずやなりなむはだすすき浦野の山に
2 「何」と対になって、並列される事物を漠然とさす。「なんとか