デジタル大辞泉 「何の」の意味・読み・例文・類語
なん‐の【何の】
[感]軽く否定したり受け流したりするときに用いる語。「
[連語]
1 いかなる。どういう。「いったい
2 (あとに打消しの語を伴って)
㋐まったく。「
㋑それほどの。「
3 強く反発・否定する気持ちを反語的に表す。どうして。「酒なくして
「―戸外へ出すものか」〈鏡花・琵琶伝〉
4 (「…のなんの」の形で)
㋐同類の事柄をいろいろと付け加える意を表す。「主婦は炊事だの
㋑上に付く語を強調する意を表す。「痛いの
なに‐の【何の】
1 何々の。なんとかいう。
「―前司にこそは、などぞ必ずいらふる」〈枕・二五〉
2 どんな。いかなる。
「―面目にてか、また都にも帰らむ」〈源・若紫〉
3 (打消しや反語の意で)何ほどの。どれだけの。
「―
「―かたき人にもあらず」〈和泉式部日記〉
4 (副詞的に用いて)
㋐どうして。なんで。
「荒磯はあされど―かひなくて潮に濡るるあまの袖かな」〈更級〉
㋑なんという。
「されば―よきことと思ひて」〈伊勢・六五〉