忌日(読み)キニチ

デジタル大辞泉 「忌日」の意味・読み・例文・類語

き‐にち【忌日】

1 故人の死亡した日と同じ日付の日で、毎年または毎月、回向えこうをする日。命日。忌辰きしん。きじつ。
2 人の死後、七七日しちしちにちまで7日ごとに追善供養をする日。
[補説]著名人の忌日と名称
1月11日:山本有三(一一一いちいちいち忌)
2月12日:司馬遼太郎(菜の花忌)
2月29日:久米正雄(三汀さんてい忌)
2月30日(陰暦):宝井其角(晋翁しんおう忌・晋子しんし忌)
3月18日(陰暦):柿本人麻呂(人丸忌)
3月24日:梶井基次郎(檸檬れもん忌)
4月20日:内田百閒(木蓮忌)
5月6日:久保田万太郎(傘雨忌)
5月28日(陰暦):在原業平(在五忌)
5月29日:与謝野晶子(白桜忌)
6月19日:太宰治(桜桃忌)
7月24日:芥川竜之介(河童かっぱ忌・我鬼忌)
7月30日:幸田露伴(蝸牛かぎゅう忌)
8月18日(陰暦):豊臣秀吉(太閤たいこう忌)
9月3日:折口信夫(迢空ちょうくう忌)
9月19日:正岡子規(獺祭だっさい忌・糸瓜へちま忌)
9月29日(陰暦):本居宣長(鈴屋すずのや忌)
10月3日:飯田蛇笏(山廬さんろ忌)
10月5日:高村智恵子(レモン忌)
10月12日(陰暦):松尾芭蕉(翁おきな忌・時雨しぐれ忌・桃青とうせい忌)
11月21日:会津八一(秋艸しゅうそう忌)
11月22日(陰暦):近松門左衛門(巣林そうりん忌・巣林子忌)
11月25日:三島由紀夫(憂国忌)
12月25日(陰暦):与謝蕪村(春星忌)
[類語]命日・祥月命日

いみ‐び【忌(み)日/▽斎日】

1 けがれを避けて慎むべき日。物忌みの日。いむび。
2 陰陽道おんようどうなどで、災いがあるとして慎む日。縁起の悪い日。

き‐じつ【忌日】

⇒きにち(忌日)

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精選版 日本国語大辞典 「忌日」の意味・読み・例文・類語

き‐にち【忌日】

  1. 〘 名詞 〙 毎年または毎月、ある人の死んだ当日で、回向(えこう)をする日。命日。忌辰(きしん)。忌日命日。きじつ。
    1. [初出の実例]「九月九日、十二月三日、先帝忌日也、諸司当二是日一冝二為廃務一」(出典:続日本紀‐大宝二年(702)一二月甲午)
    2. [その他の文献]〔礼記‐祭義〕

き‐じつ【忌日】

  1. 〘 名詞 〙 =きにち(忌日)
    1. [初出の実例]「母と父の忌日(キジツ)の御馳走だと云ふ時刻でもない御飯を喰べた時」(出典:放浪時代(1928)〈龍胆寺雄〉二)

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改訂新版 世界大百科事典 「忌日」の意味・わかりやすい解説

忌日 (いみび)

外出や仕事をせずに忌を守って過ごさねばならない特別の日。忌日はカミゴト,モノビ,タチビ,トシノヒなどとも呼ばれ,忌の意識が希薄になるにつれ単なる休み日になってしまったものもあるが,元来は神祭や年中行事に際して厳しい物忌に服して精進潔斎する日を意味した。忌日には,旅や仕事をしないのはもちろんのこと,青物を切ったり野火をたいたりせず,また物音をたてたり騒いだりもせず静かに慎みの生活をおくるのが普通である。佐渡では村によって異なるが,11月末日から12月卯の日と1月29日から2月4日の2回を忌の日といい,前者は祭り納めで後者は祭り始めといって,謹慎して過ごしたという。隠岐でも3月と11月の巳の日をイミサンの祭といい,大声や物音をたててはならぬ日とされている。伊豆諸島でも正月24,25日は日忌様とかカイナンボウという神が海から訪れて来る日とされ,山入りや仕事をさけて夜は戸を閉め切って明りもつけずに忌みこもる風習があった。薩南の吐噶喇(とから)列島でも七島正月の後にヒチゲーといって忌みこもりの日が設けられている。なお,陰陽道では忌日は縁起が悪く諸事つつしむべしと定められた日をいう。
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百科事典マイペディア 「忌日」の意味・わかりやすい解説

忌日【いみび】

行いを慎み,汚れを避ける日。忌は斎(いわい)と元来同語で,ともに神祭に心身を清める意であったが,のち祭の斎と物忌とが分離した。また陰陽道(おんみょうどう)の影響で暦に吉凶の日を定め,大安,仏滅,友引など(六曜)としたため忌日は数も多くなり複雑化した。苗日(なえび)に田植をせず,7日,9日は旅立ちせぬなど各地に特有の忌日がある。
→関連項目位牌|禁忌(民俗)|厄日|例祭

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「忌日」の意味・わかりやすい解説

忌日
きにち

忌むべき日のことで,故人の死亡した日のこと。それ以後の月の同じ日を月忌 (がっき) というが,また忌日,命日ともいう。各年の死亡した同月同日を祥月命日 (しょうつきめいにち) ,祥月といい,死亡後1周年目の祥月命日を一周忌,2周年目を三周忌,三回忌などという。その他,7,13,17年などが重要な忌日であり,一般に,故人の家族は遊戯などを慎んで,法要を行い故人の冥福を祈る。また死後7日ごとに来る日も忌日と同じような意味があるとされる。

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葬儀辞典 「忌日」の解説

忌日

故人が死亡した日、命日。仏式では、死亡した日から七日ごとに7回と、月忌および百ヶ日にあたる日を指します。それぞれの忌日に、法要を営みます。

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普及版 字通 「忌日」の読み・字形・画数・意味

【忌日】きじつ

命日。

字通「忌」の項目を見る。

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世界大百科事典(旧版)内の忌日の言及

【命日】より

…故人の死んだ日にあたる毎月,毎年のその日のこと。忌日(きにち)ともいう。七七日の仏事以後は,月忌,一周忌,三回忌,七回忌,十三回忌など弔い上げにいたるまでの仏事はこの命日が選ばれた。…

※「忌日」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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