改革・開放(読み)かいかくかいほう

百科事典マイペディア「改革・開放」の解説

改革・開放【かいかくかいほう】

中国で1970年代末から【とう】小平を中心として進めてきた政策の総称。文化大革命終結後,1978年12月の中国共産党第11期3中総会で主導権を確立した【とう】は,1979年から経済特区の設置,農業の生産請負制(人民公社を解体し,国家から支給した土地を家族単位で耕作)導入,外資・技術・経営ノウハウの導入による工業体制の改革(1979年中外合資経営企業法制定)に着手した。〈一人っ子政策〉による人口増抑制も1979年に開始されている。すでに1975年に周恩来が農業・工業・国防・科学技術の〈四つの現代化〉を提起していたが,これを大胆に実行に移したともいえる。一方,1979年4月には政治路線の四つの原則(社会主義の道,プロレタリア独裁,中国共産党の指導,マルクス=レーニン主義毛沢東思想)も提唱されており,1989年の天安門事件後にはこれが強調された。従来の中央指令型経済に市場原理を導入して,経済は急速に成長し,1993年の改正憲法では〈社会主義市場経済〉が規定された。しかし,沿岸部と内陸部,都市と農村の発展格差など,さまざまな社会的歪みももたらしている。
→関連項目中華人民共和国中国共産党

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