デジタル大辞泉 「更」の意味・読み・例文・類語
こう【更】[漢字項目]
〈コウ〉1 新しいものと入れかわる。入れかえる。「更改・更新・更迭/変更」
2 夜を五つに分けた時刻。「三更・初更」
3 ふける。「深更」
4 (「
〈さら〉「更地/今更」[名のり]とお・とく・のぶ
[難読]
ふけ【更/▽深】
「はかなくもわが世の―を知らずしていざよふ月を待ちわたるかな」〈千載・雑上〉
2 (深)「
〈コウ〉
〈さら〉「更地/今更」( 1 )平安時代においては、類似の「いふもおろかなり」が「いふも」「いへば」を伴うのが普通であるのに対し、「さらなり」ではこれを脱落させた用法の方が圧倒的に多い。
( 2 )[ 二 ]の用法は近世頃から生じたものであるが、陳述副詞化した「さらに」の「に」が落ちたものである。
( ①について ) 春分・夏至・秋分・冬至における初更・二更・三更・四更・五更の時刻については、各々の項目を参照のこと。





に作り、
(丙)(へい)+攴(ぼく)。
は武器などの台座の形で、
(商)・
などはその形に従う。攴は打つこと。金文に
を重ね、その下から攴を加える形があり、更改・変更のための呪的な方法と思われる。〔説文〕三下に「改なり」とあり、改はもと
に作り、巳(蛇)を殴(う)つ呪詛の行為。これによって事態の変改を求める。變(変)は神に祝
する意の言の両旁に呪飾を加え、これを殴って事態の変更を求める意。
・改・變はみな相似た方法で事態の変改を求める呪的方法を示す字である。みな禍殃を祓うことをいう。国語で「さらに」は、「あらためて」「あたらしく」の意がある。
声として哽・
・梗・
など七字を収める。哽咽・骨
・梗塞の義の字が多く、おそらく
の声義を承けるところがあろう。それならば
は、その呪的方法によって梗塞し、事態を変更する意をもつものと思われる。
・梗・
keangは同声。また抗khang、衡heang、強giang、剛kang、勁kiengも声義に通ずるところがある。
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… また民間では不定時法が使用され,夜明けの明,日暮れの昏の2刻半を除いて昼は朝,禺,中,晡,夕に分け,夜は甲,乙,丙,丁,戊に分けて使用していた。夜のこの時法は〈更〉という表現が用いられ,それぞれ初更,2更,3更,4更,5更ともいわれた。 インドの時法で仏典に見えるものは,最短時間を刹那,120刹那を呾刹那,60呾刹那を1臘縛,30臘縛を1牟呼栗多,5牟呼栗多を1時,6時を1日としているが,どこまで実用されたものかわからない。…
※「更」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...