桜田治助(2世)(読み)さくらだじすけ[にせい]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「桜田治助(2世)」の意味・わかりやすい解説

桜田治助(2世)
さくらだじすけ[にせい]

[生]明和5(1768)
[没]文政12(1829)
歌舞伎作者。初め松島陽助,のち1世桜田治助に取立てられた。桜田風をよく継ぎ,浄瑠璃を書くのに巧みであった。『源太箙 (えびら) の梅』『汐汲 (しおくみ) 』など。亡師の妻を扶助したが不和となり,名を返して松島調布と改名

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世界大百科事典(旧版)内の桜田治助(2世)の言及

【浅妻船】より

…本名題《浪枕月浅妻(なみまくらつきのあさづま)》。作詞2世桜田治助,作曲2世杵屋(きねや)佐吉,振付3世藤間勘兵衛と市山七十郎。将軍徳川綱吉の愛妾を風刺した英(はなぶさ)一蝶の絵を材とした舞踊。…

【絵本合法衢】より

…通称《立場の太平次》。4世鶴屋南北,福森久助,2世桜田治助の合作。1810年(文化7)5月江戸市村座初演。…

【お祭】より

…3世坂東三津五郎により1826年(文政9)6月江戸市村座初演。作詞2世桜田治助。作曲初世清元斎兵衛。…

【傀儡師】より

…1824年(文政7)9月江戸市村座で3世坂東三津五郎が踊った三変化《復新三組盞(またあたらしくみつのさかずき)》の一つ。作詞2世桜田治助,作曲清元斎兵衛,振付松本五郎市。首からつるした箱からいろいろな人形を出して舞わせて見せる大道芸人傀儡(くぐつ)師を題材としたもの。…

【願人坊主】より

…1811年(文化8)3月江戸市村座で3世坂東三津五郎が七変化所作事《七枚続花の姿絵(しちまいつづきはなのすがたえ)》の一つとして初演。作詞2世桜田治助,初世勝俵蔵(のちの4世鶴屋南北)。作曲3世岸沢古式部。…

【心謎解色糸】より

…5幕。4世鶴屋南北・2世桜田治助らの合作。通称《本町糸屋の娘》《お祭左七》。…

【晒女】より

…八変化《閏茲姿八景(またここにすがたのはつけい)》の一。作詞2世桜田治助。作曲3世岸沢古式部,4世杵屋六三郎。…

【三人生酔】より

…1824年(文政7)5月,3世坂東三津五郎,7世市川団十郎ほかにより江戸市村座で初演。2世桜田治助作詞,初世清元斎兵衛作曲,3世西川扇蔵らの振付。朝顔売,水売,芸者がそれぞれの酔態をみせる。…

【汐汲】より

…七変化所作事《七枚続花の姿絵(しちまいつづきはなのすがたえ)》の一曲。作詞2世桜田治助。作曲2世杵屋正次郎。…

【舌出三番叟】より

…1812年(文化9)江戸中村座で,三番叟を3世中村歌右衛門,千歳を4世中村明石(のちの12世勘三郎),翁を4世中村七三郎で初演。作詞2世桜田治助。作曲2世杵屋正次郎,伊藤東三郎。…

【玉兎】より

…3世坂東三津五郎が踊った雪月花七変化所作事(変化物(へんげもの))《月雪花名残文台(つきゆきはななごりのぶんだい)》のうちの一。作詞2世桜田治助。作曲清沢万吉(初世清元斎兵衛)。…

【鳥羽絵】より

…3世中村歌右衛門ほか。作詞2世桜田治助。作曲清沢万吉。…

【まかしょ】より

…1820年(文政3)9月江戸中村座初演。作詞2世桜田治助。作曲杵屋(きねや)和助(2世杵屋佐吉)。…

【水売】より

…1813年(文化10)6月江戸森田座初演。作詞2世桜田治助,作曲3世岸沢古式部(2世岸沢式佐)。振付初世藤間勘十郎。…

【三人形】より

…1818年(文政1)3月江戸中村座初演。作詞2世桜田治助,作曲岸沢右和佐。振付初世藤間勘十郎。…

【山帰り】より

…演者は3世坂東三津五郎。作詞2世桜田治助。作曲初世清元斎兵衛。…

※「桜田治助(2世)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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