

+殳(しゆ)。
は〔説文〕古文の字形によると臼(きゆう)と
(てい)の形。すなわち兒(児)が挺して立つ形。これに殳を加えて殴(う)つ意の字である。〔説文〕に字を土部十三下に属し、「缺くなり」と訓して、土器の類を毀損する意とするが、その字形は
(のう)の縫合部のある幼児を毀損する意で、おそらく犠牲の方法を示す字であろう。殷墓の殉葬者のうちに、多数の幼童、未成年者の残骨がある。〔周礼、地官、牧人〕「
そ外祭毀事には、尨(むくいぬ)を用ふるも可なり」の〔杜子春注〕に、「毀とは副辜候禳、殃咎を毀除するの屬を謂ふ」とあって、犠牲を用いる祓禳の儀礼であるが、殷では異族の幼
のものを用いることがあったのであろう。毀はまさにその字であり、また焚殺することを燬といったものと思われる。
の省声に従うとするが、その部分は
(挺)の形。字は会意。燬のほか、手部十二上の字に「傷
なり」、女部十二下の字に「惡なり」、また
を毀の省文に従う字とし、
(ごつげつ)は法度の意。みな毀の形義に関する字であるが、毀がもと祓禳・呪詛の意をもつ字であったことを思わせるものがある。
i、火xu
iは声義近く、毀の最も苛烈な方法には火を用いたのであろう。壞(壊)hu
iも同系の語で、器物の毀壊の意に用いる。
▶・毀削▶・毀讒▶・毀死▶・毀歯▶・毀疵▶・毀梓▶・毀
▶・毀事▶・毀疾▶・毀傷▶・毀辱▶・毀
▶・毀譖▶・毀瘁▶・毀瘠▶・毀折▶・毀絶▶・毀膳▶・毀沮▶・毀宗▶・毀俗▶・毀損▶・毀短▶・毀詆▶・毀撤▶・毀
▶・毀頓▶・毀破▶・毀廃▶・毀薄▶・毀誹▶・毀病▶・毀泯▶・毀服▶・毀謗▶・毀滅▶・毀誉▶・毀容▶・毀爛▶・毀裂▶
毀・傾毀・減毀・柴毀・猜毀・残毀・讒毀・疵毀・
毀・笑毀・銷毀・浸毀・譖毀・盛毀・憎毀・
毀・短毀・詆毀・撤毀・蠹毀・破毀・排毀・敗毀・非毀・誹毀・崩毀・謗毀・淪毀出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...