散漫(読み)サンマン

デジタル大辞泉 「散漫」の意味・読み・例文・類語

さん‐まん【散漫】

[名・形動]
ちらばり広がること。
まとまりのないさま。集中力に欠けるさま。「散漫な話」「注意力散漫だ」
[派生]さんまんさ[名]
[類語]放漫ルーズ鈍感鈍いうかつ無自覚無感覚無責任無神経不用意不注意無意識的抜かり手落ち手抜かりそつ手抜き遺漏疎漏抜かるうっかりうかうかノーマーク無意識ゆくりなく知らず知らず思わず知らず思いがけず思いも寄らない思わず覚えずひょっと我知らず我にもなくついついつい不覚不意ふと図らず図らずも何気なしうかうかうかと予想外意想外ひょんな潜在意識無意

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精選版 日本国語大辞典 「散漫」の意味・読み・例文・類語

さん‐まん【散漫】

  1. 〘 名詞 〙 ( 水などの飛びちるさまをいうところから )
  2. ( ━する ) ちらばりひろがること。
    1. [初出の実例]「春尋桃浦花行、花落船中散漫軽」(出典:江吏部集(1010‐11頃)下・三月三日夜於員外藤納言文亭守庚申同賦桃浦落花)
    2. [その他の文献]〔水経注‐廬江水〕
  3. ( 形動 ) 物事をやるのに、気が散ってしまりのないさま。とりとめのないさま。
    1. [初出の実例]「散漫の心をととのへて、神と吾と一源にするを云」(出典:応永本論語抄(1420)述而第七)
    2. 「読書の散漫(〈注〉キマリナキ)なるは、懶惰中の最も甚しきものなり」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一一)

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普及版 字通 「散漫」の読み・字形・画数・意味

【散漫】さんまん

とりとめがない。ゆるやか。唐・白居易長恨歌〕詩 埃(くわうあい)散漫、風索(せうさく) 雲棧(うんさん)(高いかけはし)紆(えいう)して、劍閣に登る

字通「散」の項目を見る

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