散漫(読み)サンマン

デジタル大辞泉 「散漫」の意味・読み・例文・類語

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精選版 日本国語大辞典 「散漫」の意味・読み・例文・類語

さん‐まん【散漫】

  1. 〘 名詞 〙 ( 水などの飛びちるさまをいうところから )
  2. ( ━する ) ちらばりひろがること。
    1. [初出の実例]「春尋桃浦花行、花落船中散漫軽」(出典:江吏部集(1010‐11頃)下・三月三日夜於員外藤納言文亭守庚申同賦桃浦落花)
    2. [その他の文献]〔水経注‐廬江水〕
  3. ( 形動 ) 物事をやるのに、気が散ってしまりのないさま。とりとめのないさま。
    1. [初出の実例]「散漫の心をととのへて、神と吾と一源にするを云」(出典:応永本論語抄(1420)述而第七)
    2. 「読書の散漫(〈注〉キマリナキ)なるは、懶惰中の最も甚しきものなり」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一一)

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普及版 字通 「散漫」の読み・字形・画数・意味

【散漫】さんまん

とりとめがない。ゆるやか。唐・白居易長恨歌〕詩 埃(くわうあい)散漫、風索(せうさく) 雲棧(うんさん)(高いかけはし)紆(えいう)して、劍閣に登る

字通「散」の項目を見る

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