(読み)サイ

デジタル大辞泉 「災」の意味・読み・例文・類語

さい【災】[漢字項目]

[音]サイ(呉)(漢) [訓]わざわい
学習漢字]5年
自然に起こる悪い出来事生活を損なう出来事。わざわい。「災害災難災厄火災震災人災戦災息災天災被災防災

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精選版 日本国語大辞典 「災」の意味・読み・例文・類語

さい【災】

  1. 〘 名詞 〙 わざわい。災難。災害。〔続日本紀‐慶雲三年(706)〕
    1. [初出の実例]「若(もし)、せばき地に居れば、近く炎上ある時、その災を逃るる事なし」(出典方丈記(1212))
    2. [その他の文献]〔春秋左伝‐荘公二九年〕

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普及版 字通 「災」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 7画

(異体字)
10画

[字音] サイ
[字訓] わざわい

[説文解字]
[甲骨文]

[字形] 会意
巛(さい)+火。巛はもとに作り、水が壅(ふさ)がれて横流することをいい、水災を示す字である。それに火を加えて、火災の意とした。〔説文〕十上を正字とし、「天火と曰ふ」とする。〔周礼〕にの字を用いることが多く、天譴(てんけん)の意がある。は天火のために宮などが焼失する意で、天譴によるものとされた。

[訓義]
1. わざわい、火のわざわい。
2. そこなう、やぶる、そこなわれる。
3. わざわいをうける、つみ
4. もえのこり。

[古辞書の訓]
名義抄〕災・ ワザワイ 〔字鏡〕 ホタクヒ 〔字鏡集〕災 ワザワイ/ ワザハヒ・ホタクヒ

[語系]
・災()tzは同声で、もと一字。)tzhiもその声系に属する字で、草木がその生長を妨害されて枯死することをいい、また焼畑農業をいう。

[熟語]
災異災疫災殃災禍・災害災旱・災患災咎・災凶・災・災区災虞・災災譴災愆・災故災疾・災祥・災傷災疹・災災祟・災・災省災蠹・災毒・災難・災年災燔災繆・災福災氛・災兵・災変・災厄・災災妖・災・災戻・災・災黎・災潦
[下接語]
遺災・火災・旱災・救災・禦災・凶災・後災・消災・祥災・攘災・禳災・震災・人災・災・戦災・息災・致災・天災・被災・避災・風災・変災・補災・防災・無災・厄災・妖災・罹災

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