無量光院跡(読み)ムリョウコウインアト

デジタル大辞泉の解説

むりょうこういん‐あと〔ムリヤウクワウヰン‐〕【無量光院跡】

岩手県西磐井(にしいわい)郡平泉町にある寺院跡。藤原秀衡平等院鳳凰堂を模して建立したもの。現在は池跡や礎石のみが残る。西側に金鶏山がある。平成23年(2011)「平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺産群-」の一つとして世界遺産(文化遺産)に登録された。→平泉

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百科事典マイペディアの解説

無量光院跡【むりょうこういんあと】

岩手県平泉町にあった寺院で国の特別史跡,平泉の構成資産として世界文化遺産にも指定。宇治の平等院を模して藤原秀衡が建立したとされるが,伽藍や総面積など,規模はやや大きい。西の金鶏山を借景とした浄土式庭園をもち,発掘調査の結果土塁や堀に囲まれた境内は東西約273m,南北約243mにも及ぶ。源頼朝による奥州征伐の際,藤原泰衡が焼失させたと考えられている。近くには柳之御所跡や伽羅(きゃら)御所跡などが点在し,奥州藤原氏の栄華を今に伝えている。

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国指定史跡ガイドの解説

むりょうこういんあと【無量光院跡】


岩手県西磐井郡平泉町平泉にある寺院跡。藤原秀衡(ひでひら)が宇治平等院を模して建立したと伝えられる。寺域は東西約240m、南北約270m。鉄道工事で一部は損壊したが、土壇、土塁、礎石および庭石などは残り、1922年(大正11)に国指定史跡となった。1952年(昭和27)の調査の結果、本堂は正面5間、側面4間で、桁行は左右に折れ曲がり、延長9間、梁間1間の翼廊が続き、池の中島には栗石が一面に敷設されていた。3ヵ所に建物があったことも確認され、庭園の規模はたしかに宇治平等院に似せられていた。1955年(昭和30)には特別史跡となり、2008年(平成20)に追加指定があった。平安時代後期における寺院跡で規模が明らかになったものは少なく、学術上の価値は高い。2011年(平成23)に「平泉の文化遺産」として、世界遺産に登録された。JR東北本線平泉駅から徒歩約8分。

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