(読み)オキ

デジタル大辞泉 「燠」の意味・読み・例文・類語

おき【×燠/×熾】

赤くおこった炭火。おきび。
「かっかと赤くおこった火鉢の―のやまに」〈野上・迷路・四〉
まきなどが燃えて炭火のようになったもの。おきび。
消し炭
[類語]ほのおほむら火炎かえん光炎こうえん紅炎こうえん火柱ひばしら火先ほさき火の気火気種火火種口火発火点火着火火付き火加減火持ち残り火燠火おきび埋み火炭火火の粉火花火玉花火焚き火迎え火送り火野火

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「燠」の読み・字形・画数・意味


17画

[字音] イク(ヰク)・オウ(アウ)
[字訓] あたたかい

[説文解字]

[字形] 形声
声符は奧(奥)(おう)。奧は(べん)(獣の膰(てのひら))を供える所で、室の西南隅。ここに神を祀り、炉をおいた。それで温暖の意がある。〔説文〕十上に「熱、中に在るなり」とみえる。

[訓義]
1. あたたかい、あつい。
2. と通じ、奥にいる。

[古辞書の訓]
名義抄〕燠 アタタカナリ 〔字鏡集〕燠 アタタカナリ・アツシヤク

[語系]
燠iuk、(温)un、iun、鬱iutは声義が近い。

[熟語]
燠燠燠炎燠温・燠寒燠館燠休・燠燠疾燠暑燠煖燠沐
[下接語]
安燠・鬱燠・炎燠・温燠・寒燠・煖燠・煩燠

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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