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しつse

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


しつ
se

中国雅楽の代表的弦鳴楽器ツィター属の楽器で,形は箏と同様であるが,大きく多数の弦をもつ。起源は太古の神話時代にまでさかのぼり,疱犧 (ほうぎ) が初め 50弦の瑟をつくったのをのちに 25弦に分割したとか,伏羲 (ふくぎ) ,太昊 (たいこう) が 25弦をつくったとかいう伝説がある。

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デジタル大辞泉の解説

しつ【×瑟】

中国古代の弦楽器の一。箏(そう)に似て、普通は25弦。柱(じ)で調弦し、弦をはじいて奏する。日本には奈良時代に伝来。

しつ【瑟】[漢字項目]

[音]シツ(漢)
大形の琴。「琴瑟
さびしい風の音の形容。「瑟瑟蕭瑟(しょうしつ)

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百科事典マイペディアの解説

瑟【しつ】

中国のロング・ツィター属撥弦(はつげん)楽器。中国語ではソー。大瑟,中瑟,小瑟などがあるが,最も普通のものは中瑟25弦のものである。日本ののように1弦1柱(じ)で調弦する。
→関連項目

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世界大百科事典 第2版の解説

しつ【瑟】

中国,朝鮮で用いられる琴(きん)・箏類の一種で撥弦楽器。中国太古からあって,琴とともに奏されたため〈琴瑟相和す〉の語源となった。構造は箏と同様であるが,弦数は多い。25弦が普通の型で第13弦は用いず,第1~12弦,第14~25弦をそれぞれオクターブ関係に黄鐘(こうしよう)から順に十二律を調律し,右手の食指で低い方を,左手の食指で高い方の弦を同時に鳴らす。 朝鮮には14世紀後半に明から伝えられ,琴とともに文廟の祭儀に用いられている。

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大辞林 第三版の解説

しつ【瑟】

中国、古代の弦楽器の一。箏そうの大きなもの。柱で調弦し、弦をつまんで奏する。二五弦のほか、二三弦や一九弦などがある。琴とともに奏された。 → 琴瑟きんしつ相和す

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


しつ

中国の雅楽で使われた弦楽器。チター属に属し、日本の箏(そう)の胴を幅広くした形。25弦が普通だが、23~27弦まであり、中国神話には庖犧(ほうぎ)氏が50弦のものをつくったと伝える。湖南(こなん/フーナン)省長沙(ちょうさ/チャンシャー)馬王堆(まおうたい)漢墓(前2世紀)から長さ116センチメートル、幅約40センチメートルのものが発見されたほか、後世には長さ約2メートル、幅約80センチメートルの大型のものがある。日本にも伝来した形跡があり、正倉院に24弦の瑟の尾部の板が残っている。奏法は箏と同様で、柱(じ)を立て、右手で弦をはじく。中国ではかならず琴(きん)とともに用いることから、夫婦の仲がむつまじいことのたとえに「琴瑟相和(あいわ)す」のことばが生まれた。[橋本曜子]

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世界大百科事典内のの言及

【箏】より

…柱を用いない琴(きん)とは異なるが,日本や朝鮮では,古くから〈琴〉の字をあてて箏類をもさすことがある。単に箏と称するもののほかに,同類の楽器として,中国の瑟(しつ),朝鮮の伽倻琴(かやきん),大箏(たいそう),牙箏(がそう),日本の和琴(わごん),モンゴルのシトク(ヤトク,ヤタグともいう),ベトナムのダン・チャンなどがあり,撥弦楽器が主流であるが,牙箏のように擦奏するものもある。
[中国]
 中国の箏は雅楽用でなくもっぱら俗楽に用いられてきた。…

【中国音楽】より

…また縦笛やそれを組んだ排簫(はいしよう),前5世紀以前には横笛も使われ,和音を出す笙も同時に広く用いられていた。弦楽器は25弦で琴柱(ことじ)のある(しつ)と,琴柱のない琴(きん),また打奏の筑(ちく)も史書にはみえる。後世,琴は7弦を定型とするが,馬王堆漢墓出土の漢制七弦琴以前は,5弦,10弦など不定であったらしい。…

【朝鮮音楽】より

…馬韓では5月の種まきの後と10月の収穫の後に,群衆による歌舞を行うと伝えられており,この時代の歌舞による祭事は,いずれも,今日の農楽や〈クッ〉と呼ぶ神事と関係があると考えられている。楽器についての記録は,弁韓と辰韓に,今日の代表的な弦楽器の伽倻琴玄琴の祖形と見られる(しつ)に似たチター属楽器があったことを伝えており,これは,朝鮮民族が早くから,長方形の弦楽器を好んで使用していたことを物語っている。(2)三国時代(4~7世紀後半) 高句麗,百済,新羅それぞれに異なる特色があらわれる。…

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