瑠璃光寺(読み)るりこうじ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

瑠璃光寺
るりこうじ

山口市にある曹洞宗寺院。文明年間 (1469~87) に陶 (すえ) 弘房が創立し,江戸時代中期に現在地へ移転した。この地は大内義弘が南北朝時代末頃に香積寺 (こうしゃくじ) を建てた旧地五重塔大内盛見が兄の義弘のために建立したもので,各層の逓減率も大きく,室町時代の塔の秀作国宝

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百科事典マイペディアの解説

瑠璃光寺【るりこうじ】

山口市にある曹洞宗の寺。本尊薬師如来応仁・文明の乱で戦死した陶弘房(すえひろふさ)の菩提を弔うため,妻仁保(にほ)氏が1471年吉敷(よしき)郡小高野(おたかの)に建立した安養寺が前身。後寺域を広げて瑠璃光寺を建立。1609年吉川元春(きっかわもとはる)の牌所とされた時海翁(かいおう)寺と改称したが,後旧号に復した。1690年大内義弘(よしひろ)の菩提寺であった香積(こうしゃく)寺の旧跡に移転。香積寺の遺構である室町時代の五重塔は国宝。

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大辞林 第三版の解説

るりこうじ【瑠璃光寺】

山口市香山町にある曹洞宗の寺。山号、保寧山。1471年に陶すえ弘房を弔って建立された安養寺をもととする。五重塔(国宝)が残る。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

瑠璃光寺
るりこうじ

山口市香山町にある曹洞(そうとう)宗の寺。保寧山(ほねいさん)と号する。本尊は薬師如来(やくしにょらい)。応仁(おうにん)の乱で戦死した陶(すえ)弘房の菩提(ぼだい)を弔うため、その夫人が1471年(文明3)に吉敷(よしき)郡仁保(にほ)村(現山口市仁保中郷)に一寺を建立し安養(あんよう)寺と称した。開山は大庵須益(たいあんすやく)。その後1492年(明応1)に弘房の持仏薬師如来を本尊として隣地に寺を建立、安養寺を廃して瑠璃光寺と改めた。1586年(天正14)小倉(こくら)(北九州市)で没した吉川元春(きっかわもとはる)の霊牌(れいはい)所となり、元春の法名により海翁(かいおう)寺と称したが、のち旧号に復する。当寺は中国三か寺の一つで、一時は中国地方に門末170余か寺を擁した。1690年(元禄3)仁保から香積(こうしゃく)寺の旧地であった現在地に移る。香積寺は大内義弘(よしひろ)が建立、1604年(慶長9)に毛利(もうり)氏が解体して五重塔(国宝)のみ残されていた。五重塔は、大内盛見(もりはる)が兄義弘(よしひろ)の霊を弔うために建立したものといい、瑠璃光寺移転で同寺のものとなった。寺宝には『正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)』の写本(県有形文化財)などがある。[菅沼 晃]

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