日本歴史地名大系 「稲佐浜」の解説
稲佐浜
いなさのはま
日本海に面した砂浜の海岸。白砂青松の地で、出雲浦として和歌にも歌われたことで知られる。「雲陽誌」に稲佐浦と記され、「伊奈佐社あり故に所の号とす、此辺塩を焼海士の業とせり」とある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
日本海に面した砂浜の海岸。白砂青松の地で、出雲浦として和歌にも歌われたことで知られる。「雲陽誌」に稲佐浦と記され、「伊奈佐社あり故に所の号とす、此辺塩を焼海士の業とせり」とある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
島根県北東部、出雲(いずも)平野の北西部にある砂浜海岸。古称を薗の長浜(そののながはま)という。国譲りの神話で知られ、近くには国譲岩、弁天岩などがある。神無月(かんなづき)(陰暦10月)出雲大社に集まる全国の神々はこの浜から上陸するとされる。砂丘地は防砂、防風の植林によって耕地となり、桑畑として利用されていたが、近年はブドウ園に変わった。種なしの「島根ブドウ」の特産地として、甲州ブドウの出荷の時期を外して近畿や北九州方面などに出荷される。浜の東には出雲大社、北西に日御碕(ひのみさき)灯台や日御碕神社がある。
[矢野 博]
…築地松は平野東部の散村に古くからみられる景観で,家格により樹種,密度,刈込みなどに差があるといわれる。 平野の西岸には卓越風によって砂丘を生じ,《出雲国風土記》にある薗の長浜(稲佐浜)を形成した。新旧二つの砂丘のうち,内側は地盤隆起で消滅,このあとに大社参道の新砂丘が生まれた。…
…大社は5月の例祭,旧暦10月の神在(かみあり)祭,11月の新嘗(にいなめ)祭がにぎわう。大社の西に歌舞伎の創始者出雲のお国の墓があり,国譲り神話で名高い稲佐浜(いなさのはま)は遠浅の砂浜で,海水浴場でもある。町の北西の日御碕(ひのみさき)は日本一高い灯台と天然記念物ウミネコの繁殖地経(ふみ)島で知られ,北の鵜峠(うどう)にはかつて銅やセッコウを産した鉱山がある。…
※「稲佐浜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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