県東部、出雲地方西部を流れる河川。
流域は第三紀の安山岩・流紋岩地帯で、水源から
ウルム氷期最盛期には、陸地化した宍道低地帯を西流する古宍道川に合流し、日本海へ注いでいた。後氷期に入ると海面が上昇し、宍道低地帯の西側に現松江市街地付近に至る古宍道湾が形成される。神戸川はこの内湾に流入した。約三千六〇〇年前に三瓶山が噴火し、三瓶大平山火砕流による大量の土砂が神戸川によって運ばれて三角洲を前進させ、縄文後期には島根半島とつながり、古宍道湾は古穴道湖と神門水海の二つの水域に分れたという。一説には、斐伊川の沖積作用によって湾の中央が埋立てられたともいう。湾の分割後は現出雲平野西部に広がっていた西の水域、のちに神戸水海となる内湾に流入した。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
島根県東部を北西流する川。延長81キロメートル。飯石(いいし)郡飯南(いいなん)町の女亀(めんがめ/めかめ)山を源とし、出雲(いずも)市の大社(たいしゃ)湾で日本海に注ぐ。『出雲国風土記(ふどき)』には神門(かんど)川と記される。かつては神西(じんざい)湖に注いでいたが、洪水などでたびたび流路を変更し、現在の下流河道は江戸時代に大梶七兵衛らによる改修で定まった。かつては舟運があり、山陰の耶馬渓(やばけい)と称された立久恵(たちくえ)峡と下流の馬木(まぎ)不動間にも舟が運航された。上流には江の川(ごうのかわ)に分水する発電用の来島(きじま)ダムがある。
[矢野 博]
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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