日本大百科全書(ニッポニカ) 「粟島(新潟県)」の意味・わかりやすい解説
粟島(新潟県)
あわしま
新潟県の北端、日本海上に浮かぶ周囲約20キロメートルの孤島。面積9.78平方キロメートル。全島岩船郡粟島浦村に属す。対岸の海府浦(かいふうら)から20キロメートルにあり、羽越本線の車窓から遠望できる。北東から南西の細長い丘陵性の小島で、小柴(こしば)山(266メートル)を最高点とし、逢坂(おうさか)山(235メートル)がこれに次ぐ。3段の変化をする海岸段丘地形からなり、かつて段丘面は牧畑(まきはた)が行われ、アワや雑穀の切り替え畑であったので「粟生(あお)島」とよばれたのが、島名の起源といわれる。男は漁業専業で、畑の岡(おか)仕事は女に任されていた。島の南西岸は絶壁で、1964年(昭和39)の新潟地震で隆起し、海岸景勝地になっている。人口361(2009)。
[山崎久雄]
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