(読み)ショ

デジタル大辞泉 「署」の意味・読み・例文・類語

しょ【署】[漢字項目]

[音]ショ(漢)
学習漢字]6年
人員を配置する。割り振られた役目。「部署
役所。「署員署長官署分署本署警察署
書きつける。「署名自署連署

しょ【署】

消防署」「税務署」などの略。
特に「警察署」の略。「まで連行する」
[類語]セクション

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精選版 日本国語大辞典 「署」の意味・読み・例文・類語

しょ【署】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 役所。官署。つかさ。
    1. [初出の実例]「春宮坊〈管監三。署六〉」(出典:令義解(718)東宮職員)
  3. 書きしるすこと。氏名を書くこと。また、その文字。署名。
    1. [初出の実例]「王、紙に一行の書を書て使に付て宣はく、五道等の暑を可取(とるべ)しと」(出典:今昔物語集(1120頃か)七)
  4. けいさつしょ(警察署)」の略。
    1. [初出の実例]「賢道(よしのり)仮名を振っておくけれど、仍且(やっぱり)(ショ)の奴なぞは賢道(けんだう)々々と訓みくさる」(出典:恋慕ながし(1898)〈小栗風葉〉四)

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普及版 字通 「署」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 13画

(旧字)
人名用漢字 14画

[字音] ショ
[字訓] やくしょ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(者)(しや)。〔説文〕七下に「部なり」とあり、分別部居の意とする。字が网(あみ)に従うことについて、「各网屬するるなり」(段注本)という。〔国語、魯語〕に「は位の表(しるし)なり」とあり、表識を樹(た)てることから、官署・署識(しよし)の意となる。古くは(著)といったらしく、〔詩、斉風、著〕「我をに俟(ま)つ」の〔伝〕に「門なり」とみえ、そこは門の詰所である。垣によって外部を遮する意の字であることから考えると、は門のあるところで、そこに守衛の詰所があった。その詰所が原義であろう。

[訓義]
1. 門の詰所、門のところ。
2. つかさ、つかさの位置、つかさのしるし、門表をしるす、やくしょ。
3. くらい、役をわりあてる、くばる、部署。
4. かきあらわす、題署する。
5. 署名。

[古辞書の訓]
名義抄 シルス・カキシルス・オク・ツカサ・ナシルス・アミ・クハフ

[語系]
zjiaは同声。は詰所で、人の集まりひかえるところ。預・豫(予)jiaも声近く、ことに備える意。の本字は、あるいは闍zjyaであろうかと思う。と同声。闍(いんと)は曲城。城隅にあり、出町への出入のところであった。

[熟語]
署押・署額署函署銜・署記署欠・署字・署事・署書・署職・署正署置・署中・署長署拝署尾署府・署分署榜・署名・署門・署理
[下接語]
廨署・官署・偽署・局署・禁署・区署・公署・寺署・自署・親署・簽署・代署・題署・府署・部署・分署・坊署・本署・蘭署・連署

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