コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

耐食合金 たいしょくごうきん corrosion-resistant alloy

5件 の用語解説(耐食合金の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

耐食合金
たいしょくごうきん
corrosion-resistant alloy

通電やメッキなど特別の措置なしで耐食性を発揮しうる合金。対自然現象,対薬品,原子炉材などに利用される。広く実用化されている耐食合金には,鉄と 12%以上のクロムとの合金であるステンレス鋼,銅および銅合金,アルミニウム合金,工業用純チタンなどがある。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

たいしょく‐ごうきん〔‐ガフキン〕【耐食合金】

酸、アルカリ、水、海水などによる腐食を受けにくい合金の総称。ステンレスをはじめとする鉄合金、アルミニウム合金、銅合金、ニッケル合金、チタン合金などが知られる。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

耐食合金【たいしょくごうきん】

海水や酸・アルカリなど腐食性環境での使用に耐える合金。船用などでは銅合金を使うが,化学工業用など高度の耐食性を要するときはステンレス鋼や,モネルメタルハステロイなどのニッケル合金および鉛合金の硬鉛チタン合金などを使用。
→関連項目防食

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

たいしょくごうきん【耐食合金 corrosion‐resistant alloy】

腐食性環境のもとで使用に耐える合金で,鉄系合金,ニッケル系合金,銅系合金,アルミニウム系合金,その他がある。腐食という現象は材料と環境との相互作用であるので,環境条件が指定されて初めて適切な耐食合金の選択が可能になる。ある環境で耐食的であっても別の環境では耐食性を失うことはよくあることで,耐食合金も使い方には注意が必要である。一般には耐食性の目安を1年に0.1mm以下の平均侵食率としている。現実には全面腐食よりも孔食,すきま腐食,液線腐食応力腐食割れ腐食疲労といった局部腐食が問題となる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

耐食合金
たいしょくごうきん
corrosion-resistant alloy

腐食環境中での使用に耐える合金材料。耐食合金であるか否かの判定のための規準としては、侵食度が0.05ミリメートル/年以下のものを完全耐食、0.05~1.00ミリメートル/年のものを耐食性あり、1.00ミリメートル/年以上のものを耐食性なしとすることが多く、完全耐食または耐食性ありの部類に入るものが耐食合金とよばれている。耐食合金としては鉄合金、ニッケル合金、銅合金、アルミニウム合金、チタン合金などがある。[杉本克久]

鉄合金

クロムを12%以上含む鉄‐クロムおよび鉄‐クロム‐ニッケル合金はステンレス鋼とよばれ、耐食合金のなかでもっとも使用量が多い。そのほか、低合金耐食鋼として大気腐食抵抗性の大きい耐候性鋼、海水飛沫(ひまつ)帯で優れた耐食性を示す耐海水鋼、燃焼ガス中の硫黄(いおう)に起因する硫酸露点腐食に強い耐露点腐食鋼などがある。また、耐酸鋳鉄として、ケイ素を15%含むデュリロン、ニッケルを15~30%含むニレジストなども使われている。[杉本克久]

ニッケル合金

還元性酸およびアルカリ中における耐食性が大きいこと、塩化物応力腐食割れに対して強いことなどが特色である。ニッケル‐銅合金のモネル、ニッケル‐クロム‐鉄合金のインコネル、ニッケル‐モリブデン合金のハステロイなどが有名である。[杉本克久]

銅合金

大気や天然水に対する耐食性に優れ、さらに流動海水にもよく耐えることが特色である。銅‐亜鉛‐アルミニウム合金のアルミニウム黄銅、銅‐ニッケル合金のキュプロニッケル、銅‐スズ合金のスズ青銅、銅‐アルミニウム合金のアルミニウム青銅などがよく知られている。[杉本克久]

アルミニウム合金

中性の水溶液に対しては良好な耐食性を示すが、酸およびアルカリに対する耐食性は乏しい。アルミニウム‐マグネシウム合金、アルミニウム‐マンガン合金などが耐食合金として知られ、これらは海水に対しても良好な耐食性をもっている。[杉本克久]

チタン合金

純チタンでも多くの酸や塩化物によく耐えるが、さらに還元性酸に対する耐食性を高めたチタン‐モリブデン合金、自己不動態化性を高めたチタン‐パラジウム合金、高温高濃度硝酸中での耐食性を高めたチタン‐タンタル合金などがある。[杉本克久]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

耐食合金の関連キーワードステンレス鋼超合金ニッケル合金エンジニアリングセラミックスインコネル耐用鉛合金ハステロイ耐熱性樹脂耐食性

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone