(読み)ガ

デジタル大辞泉の解説

が【我】

われ。自分。自我。「の意識」
自分の意志や考えを言い張って、人の言葉に従わないこと。わがまま。「あくまでもを張り通す」
《〈〉ātmanの訳》仏語。人間の個体そのもの。また、その個体の中心生命。

が【我】[漢字項目]

[音](呉)(漢) [訓]われ わ
学習漢字]6年
自分。自己。「我田引水個我自我彼我忘我没我
自分本位。ひとりよがり。「我意我見我執我利我流
インド哲学で、自我の本質。アートマン。「大我
[難読]怪我(けが)

わ【我/×吾/和】

[代]一人称の人代名詞。われ。わたくし。
「大野山霧立ち渡る―が嘆くおきその風に霧立ち渡る」〈・七九九〉
[接頭]名詞・代名詞に付く。
親愛の情を表す。「―おとこ」「―ぎみ」
「保つべき様を知らねば、―主の為には益(かひ)あらじ」〈今昔・二七・四〇〉
軽んじあなどる気持ちを表す。
「―法師めが、人あなづりして」〈著聞集・一〇〉

わぬ【我/×吾】

[代]一人称の人代名詞。「われ」の上代東国方言。
「うべ児なは―に恋ふなも立(た)と月(つく)のぬがなへ行けば恋(こふ)しかるなも」〈・三四七六〉

われ【我/×吾】

[代]
一人称人代名詞。わたくし。わたし。「―は海の子」
反射代名詞。その人自身。自分自身。おのれ。「―を超越する」
二人称人代名詞。おまえ。なんじ。
「そりゃ―が勝手了簡の聞き損ひ」〈浄・歌祭文

わろ【我】

[代]「われ」の上代東国方言。
「―旅は旅と思(おめ)ほど家(いひ)にして子持(め)ち痩(や)すらむ我が妻(み)かなしも」〈・四三四三〉

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精選版 日本国語大辞典の解説

が【我】

〘名〙
① 仏語。人間の個体全体。また、その個体の中心生命。存在の構成要素としての実体。⇔無我(むが)
※法華義疏(7C前)譬喩品「其身長大、譬我大色少
② 考えや決意などを固く守り抜こうとする心。意地。
※池田宣政文書‐天正一二年(1584)四月一一日・羽柴秀吉書状「せひともがを御いたし候て、御なけきをやめられ、両人のこともたちのき御きもをいられ候はは」
③ 自分勝手なことを主張して、人に従おうとしない心。わがまま。我意。
※こゝろ(1914)〈夏目漱石〉下「私は此点に於ても充分私の我(ガ)を認めてゐます」 〔論語‐子罕〕
④ 認識、意志、行動の主体として、他から区別される自分。自我。〔哲学字彙(1881)〕
⑤ インド哲学におけるアートマンのこと。→アートマン

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世界大百科事典内のの言及

【アートマン】より

…サンスクリット語で,インド哲学において自我をあらわす術語。〈我(が)〉と漢訳される。…

【無我説】より

…固定的実体的な自己(我,アートマンātman)は存在しないとみる仏教独自の思想。サンスクリットでナイラートミヤ・バーダnairātmya‐vāda。…

※「我」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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