
に作り、至+人。〔説文〕五下に「
り詣(いた)るなり」とし、会意とする。至は矢の到達点。そこに人が到る意。金文の〔
鼎(こつてい)〕に「用(もつ)て
(こ)の人を
(いた)す」とあり、致送の意に用いる。ただ到るのではなく、そこに赴き行為する意を含む字であろう。〔左伝、文六年〕「之れを
(境)に
致す」とあるのが字の古義。転じて召致の意に用いる。致仕・致政も、職を辞し官を送り返す意。篆文の字形は
・攴(ぼく)でなく、夊(すい)に従う形で、夊は歩して赴く意。占地のために矢を放って、その到達点に赴き、そこでことをはじめる意であろう。その境位に達することであるから、心の到り達するところを雅致・趣致のようにいう。
・緻を収める。
は刺す、緻は緻密の意。致の声義との関係は明らかでないが、周密に刺す意があるのであろう。
tjiei、抵tyeiにも、致・至の訓がある。また臻tzhenも声義に通ずるところがあり、同系の語である。
▶・致度▶・致罰▶・致膰▶・致富▶・致福▶・致平▶・致聘▶・致法▶・致味▶・致密▶・致民▶・致命▶・致用▶・致養▶・致力▶・致礼▶・致禄▶・致和▶出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
生命維持活動に必須なエネルギーの獲得や,成長に必要な有機材料を合成するために生体内で起るすべての生化学反応の総称。複雑な分子を単純な分子へ分解してゆく過程でエネルギーを獲得する分解代謝または異化 (カ...