草鞋・藁沓(読み)わらじ

精選版 日本国語大辞典 「草鞋・藁沓」の意味・読み・例文・類語

わらじ わらぢ【草鞋・藁沓】

〘名〙 (「わらんじ(草鞋)」の変化した語)
爪先の長い緒を周囲にある乳(ち)に通して、足にまといつける草履に似た藁製の履き物。わらじっこ。わらんじ。わらんず。わろうず。わらず。
太平記(14C後)五「御足は欠損じて、草鞋(ワラヂ)皆血に染れり」
※雑俳・柳多留‐一七(1782)「おもてはわらじうら門は弓矢也」

わろうず わらうづ【草鞋・藁沓】

〘名〙 (「わらぐつ(藁沓)」の変化した語) =わらじ(草鞋)
※宇津保(970‐999頃)国譲下「わらうづはきて隠れ立ちたり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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