蔵元(読み)くらもと

世界大百科事典(旧版)内の蔵元の言及

【宮古島】より

…1609年(慶長14)の島津侵入事件(琉球征服)を契機とする近世期に入ると,島政は著しく強化されるようになる。まず宮古島とその周辺離島を平良,下地(しもじ),砂川(うるか)の3間切(まぎり)に区分し,3人制の頭(かしら)を頂点とする島政機関〈蔵元(くらもと)〉の整備がはかられた(1628)。そして,島政の御目付として〈在番〉が首里王府から派遣されてきて常駐するようになり(1629),全体を首里王府の御物(おもの)奉行が総理する体制が確立した(1650)。…

【八重山列島】より

…1609年(慶長14)の島津侵入事件(琉球征服)後の近世期に入ると統治が強化された。まず各島各村を石垣,大浜,宮良(みやら)の3間切(まぎり)に区分し,3人制の頭を頂点とする島政機関〈蔵元〉が整備され,御目付として首里から〈在番〉が派遣されて常駐するようになり(1632),島政全体を首里王府の御物(おもの)奉行が総理する体制が確定された(1650)。一方,村々,島々に対しては蔵元から首里大屋子(しゆりおおやこ),与人(ゆんちゆ),目差(めざし)と称される〈噯(あつかい)役人〉が派遣され,末端の地方行政を担当した。…

※「蔵元」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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