① アブラナ科の一年草または二年草。ヨーロッパ原産で、日本へは古く中国から渡来したとみられる。高さ約九〇センチメートルになるものもある。葉は初め叢生(そうせい)し、長楕円形で縁は不規則に切れ込む。春、枝先に十字状の黄色小花を密につける。重要な野菜として栽培され、肥大して円錐形や球形となる根を食用にする。多くの品種があり、大形のものは家畜の飼料にもなる。かぶら。かぶな。かぶらな。うきな。すずな。《 季語・冬 》 〔日葡辞書(1603‐04)〕
② 紋所の名。葉のついた蕪を図案化したもので、蕪、二つ割蕪などの類がある。
蕪@二つ割蕪
③ 昔、女房の頭髪を結うときに、釵子(さいし)を結びつけるため頭の頂につけ加えた、①の形をした髢(かもじ)。