試金(読み)シキン

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  • 試金 assay

百科事典マイペディアの解説

鉱物,合金などの金属分の定量分析。狭義には貨幣用地金などの貴金属の純度を決定すること。金,を金属の形で分離する乾式試金と,化合物の形で抽出する湿式試金とがある。古代から利用されていた試金法の一つに,試料をこすりつけ,その条痕の色と標準品の条痕の色とを比べて金の純度を知る方法がある。この目的で使われた石を試金石と呼び,黒色緻密玄武岩チャートが用いられた。

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世界大百科事典 第2版の解説

鉱石や合金の定量分析をいう。鉱石の利用可能性を調べることと,金属製品の品質を検定することの二つの機能がある。ふつうの化学分析との明確な区別はないが,比較的簡便な迅速分析をさすことが多く,その方法には試料を溶液にして行う湿式法と加熱溶融による乾式法とがある。狭義には乾式法による貴金属の定量分析のみをさす。 試金は,古代オリエントの金細工師が,金を精製して用いるようになるとまもなく始まったようである。前14世紀のアマルナ文書には試金に関する記事があり,《旧約聖書》にも金銀精錬や試金が数多く言及されている。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 鉱石、金属、合金などの成分を迅速に定量分析すること。湿式と乾式があり、湿式は普通の分析化学で、乾式は高温を利用し主として金銀の定量に用いる。〔工学字彙(1886)〕

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化学辞典 第2版の解説

】鉱石,材料などの金属成分を迅速に定量すること.【】主として金,銀を含む鉱石を高温で処理分析する方法のこと.原理は,金,銀を含む鉱石を鉛とともに融解して還元し,鉛中に金銀を溶解させ,ついで鉛を酸化して金銀のみを金属としてはかり,さらに硝酸で銀のみを溶解して金を残留させひょう量する.

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