踏み止まる(読み)フミトドマル

デジタル大辞泉 「踏み止まる」の意味・読み・例文・類語

ふみ‐とどま・る【踏み止まる/踏み留まる】

[動ラ五(四)]
足に力を入れてその場にとどまる。動かないように足をふんばる。「がけっぷちで―・る」
他の人が去ったあとも残る。「最後まで現場に―・る」
したいことや言いたいことをがまんしてやめる。思いとどまる。「口に出しかけたが、―・る」
[類語](1粘る踏ん張る頑張る/(3める打ち切る切り上げるよす断つ控える中止するとりやめる手を引く放り出す見合わせる見送る思いとどまる休止停止中断中絶ストップ沙汰止みお流れ立ち消え途絶断絶

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精選版 日本国語大辞典 「踏み止まる」の意味・読み・例文・類語

ふみ‐とどま・る【踏止・踏留】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 足に力を入れてとどまる。動かないように足をふんばる。踏みとまる。
    1. [初出の実例]「素捷い身のこなし、足の踏立変(ふみたてが)への巧さで、二三歩泳ぎはしたが、しゃんと踏止(フミトド)まった」(出典:雪たゝき(1939)〈幸田露伴〉上)
  3. 危険な場所・場面などで、他人が去った後もなお、その場所に残ってがんばる。踏みとまる。
    1. [初出の実例]「義隆只一人蹈留(フミとどま)りて、追てかかる敵の馬の諸膝薙では切すへ」(出典:太平記(14C後)七)
  4. それ以上先へ進むのを中途で打ち切る。また、思いとどまる。
    1. [初出の実例]「文章の事、師の曰、惣名を文章といふ也。〈略〉跋はふみとどまる也。序あって跋有」(出典:俳諧・三冊子(1702)白双紙)

ふみ‐とま・る【踏止・踏留】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙
  2. ふみとどまる(踏止)日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「ふみとまらず戸につづいて、内にはへあふむけにどっさり」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)前)
  3. ふみとどまる(踏止)
    1. [初出の実例]「高宗に従て已に欲亡ときにふみとまって中興するこそ本意なれぞ」(出典:史記抄(1477)一〇)

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