デジタル大辞泉
「見合せる」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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み‐あわ・せる‥あはせる【見合】
- 〘 他動詞 サ行下一段活用 〙
[ 文語形 ]みあは・す 〘 他動詞 サ行下二段活用 〙 - ① 相手と視線を合わせる。互いに相手の目・顔を見る。見かわす。みあわす。
- [初出の実例]「目も見あはせず、思ひいりてあれば」(出典:蜻蛉日記(974頃)上)
- 「かう云って吾々は顔を見合せた」(出典:大津順吉(1912)〈志賀直哉〉二)
- ② 手元の物と他の物を比較して見る。見くらべる。つき合わせて見る。対照する。
- [初出の実例]「こぞの経と見合するにかれにはなき字一あり」(出典:観智院本三宝絵(984)中)
- ③ よい機会・時節の到来を待つ。時機を見はからう。よい折を待つ。また、よい時機にたまたま際会する。
- [初出の実例]「人笑はれに、いみじうねたげなりつるに、後は知らず、程なう世をみあはせつるなと嬉しうて」(出典:栄花物語(1028‐92頃)見はてぬ夢)
- 「暇を見合(ミアハ)せてその場を脱走」(出典:胡瓜遣(1872)〈仮名垣魯文〉初)
- ④ 実行しようとしていた動作を一旦やめてしばらく様子を見守る。みあわす。
- [初出の実例]「夕の嵐、朝(あした)の雨、日和(ひより)を見合(ミアハセ)、雲の立所をかんがへ」(出典:浮世草子・日本永代蔵(1688)一)
- 「改悛の余地を与へん為め、暫く発表を見合せおくべし」(出典:或る女(1919)〈有島武郎〉後)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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