踏ん張る(読み)フンバル

デジタル大辞泉 「踏ん張る」の意味・読み・例文・類語

ふん‐ば・る【踏ん張る】

[動ラ五(四)]《「ふみはる」の音変化》
足を開き、力を入れて地面などに突っぱるようにする。「土俵際で―・る」
気力を出してこらえる。また、がんばる。「―・ってもう一仕事だ」
強硬に言い張る。譲歩しないで押し通す。「自分意見を通そうと―・る」
[可能]ふんばれる
[類語](1踏む踏みつける踏まえる踏み締める踏ん付ける踏み抜く踏み潰す踏みにじる踏み荒らす踏みしだく/(2粘る踏み止まる頑張る努力精励奮励奮闘奮発奮起勉励刻苦粉骨砕身はげ張り切るやり抜く励行刻苦勉励精進精勤恪勤かっきん努めるいそしむ精出す精を出す精が出る打ち込む注ぎ込む熱を入れる力を入れる馬力を掛ける

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「踏ん張る」の意味・読み・例文・類語

ふん‐ば・る【踏張】

  1. ( 「ふみはる(踏張)」の変化した語 )
  2. [ 1 ] 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙 足を開いて、強く踏む。開いた足に力を入れて、倒れまいと踏みこたえる。
    1. [初出の実例]「鐙ふんばり、つ立上り、大音あげて」(出典:保元物語(1220頃か)中)
  3. [ 2 ] 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
    1. 気力を出してこらえる。がまんする。がんばる。
      1. [初出の実例]「後悔臍をかむも及びがたし。如かず、今暫く踏張(フンバ)るべし」(出典:内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉八)
    2. いちずに言い張る。人に屈しないでどこまでも自説を主張する。がんばる。
      1. [初出の実例]「君がいくら新体詩家だって踏張っても」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一一)

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