野々市(市)(読み)ののいち

日本大百科全書(ニッポニカ) 「野々市(市)」の意味・わかりやすい解説

野々市(市)
ののいち

石川県中南部にある市。2011年(平成23)市制施行。手取(てどり)川扇状地の東部扇端にあり、金沢市、白山市に接する。JR北陸本線、北陸鉄道石川線、国道8号、157号が通じる。古代御経塚遺跡(おきょうづかいせき)、末松廃寺跡(すえまつはいじあと)(ともに国史跡)があり、中世加賀守護富樫(とがし)氏の館が置かれた。水田地帯であったが、近年、繊維、機械、食料品、印刷などの工業が発達し、都市化が著しく人口が急増している。また私立金沢工業大学、石川県立大学や県立明和特別支援学校その他文教施設が多く、ふるさと歴史館が1992年(平成4)に開設された。江戸時代後期の町屋喜多家住宅(きたけじゅうたく)は国の重要文化財。盆踊りに野々市じょんから踊りがある。面積13.56平方キロメートル、人口5万7238(2020)。

[矢ヶ崎孝雄]

『『野々市町小史』(1953・野々市町)』『『野々市町史』全7巻(2001~2006・野々市町)』


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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