百科事典マイペディア 「野田佳彦内閣」の意味・わかりやすい解説
野田佳彦内閣【のだよしひこないかく】
→関連項目菅直人|原子力安全委員会|原子力安全・保安院|原子力規制庁|社会保障国民会議|消費税|電力システム改革|日本|細野豪志|民主党(日本)
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(2011.9.2~2012.12.26 平成23~24)
2011年(平成23)9月に成立した民主党と国民新党による連立内閣。菅直人(かんなおと)首相の退陣表明を受け、8月29日の民主党代表選挙で野田佳彦が民主党代表に就任、翌日の衆参両院での首班指名選挙で 野田が第95代内閣総理大臣に指名され、9月2日に正式に発足した。
組閣にあたっては、野田グループの藤村修(ふじむらおさむ)(1949― )を官房長官に、蓮舫(れんほう)(1967― )を行政刷新担当大臣に任命した。小沢一郎グループから一川保夫(いちかわやすお)(1942― )防衛大臣と山岡賢次(やまおかけんじ)(1943― )国家公安委員長・消費者問題拉致(らち)問題担当を起用する一方、反小沢の急先鋒(きゅうせんぽう)である岡田克也(おかだかつや)(1953― )前幹事長、枝野幸男(えだのゆきお)(1964― )前官房長官、仙谷由人(せんごくよしと)(1946―2018)前官房副長官を起用せず、最大限の党内融和を演出した。また前内閣からは鹿野道彦(かのみちひこ)(1942―2021)農林水産大臣、細野豪志(ほそのごうし)(1971― )環境大臣(原発担当)、平野達男(ひらのたつお)(1954― )復興・防災担当大臣、自見庄三郎(じみしょうざぶろう)(1945― )金融・郵政改革担当大臣(国民新党)の4名を再任した。
内閣の課題として東日本大震災の復興と東京電力福島第一原子力発電所事故の収束を最優先課題と位置づけ、復興財源としての臨時増税を目ざす姿勢は示したものの、時期については明言を避けた。また既存原子力発電所の再稼動を容認する立場をとり、早期の第3次補正予算の作成と急激かつ歴史的な円高への対策も緊急の課題とした。
内閣発足当時、内閣支持率は急速に回復し朝日新聞の世論調査では53%となったが、前2代の民主党政権発足時の高支持率には及ばなかった。9月10日には鉢呂吉雄(はちろよしお)(1948― )経済産業大臣が東京電力福島第一原子力発電所事故の現場周辺を「死の町」と発言したことなどの責任をとって辞任し、後任には枝野前官房長官が任命された。2012年8月、税率引上げを伴う消費税法改正法を可決・成立させた。2012年11月に野田首相は衆議院を解散して12月の総選挙に臨んだが、自由民主党に大敗し、内閣は総辞職した。
[伊藤 悟]
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