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金売吉次 カネウリキチジ

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デジタル大辞泉の解説

かねうり‐きちじ【金売吉次】

源平時代、陸奥(むつ)国の黄金を京で売り、長者になったという伝説的な人物。源義経を陸奥国の藤原秀衡(ふじわらのひでひら)のもとへ案内したという。

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百科事典マイペディアの解説

金売吉次【かねうりきちじ】

奥州藤原氏の全盛期,奥州の黄金を京で売って長者となったという伝説的人物。父は藤太,母は京の公卿の女とされ,炭焼長者伝説との関連も考えられる。鞍馬山にいた牛若丸を平泉の藤原秀衡のもとにつれていったということで義経伝説に登場し,《十二段草子》,浄瑠璃《孕常盤(はらみときわ)》などにも語られる。
→関連項目熊坂長範浄瑠璃物語

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

金売吉次 かねうり-きちじ

伝説上の人物。
「義経(ぎけい)記」「源平盛衰記」などに登場する黄金商人。陸奥(むつ)と京都を往来し,陸奥の砂金を売買する。鞍馬(くらま)寺で牛若丸(のちの源義経)にあい,平泉の藤原秀衡(ひでひら)のもとにともなったという。各地を旅した鍛冶(かじ)・鋳物(いもの)師の金屋(かなや)とする伝説,伝承もある。別名は吉次信高,橘次末春(きつじ-すえはる)。

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朝日日本歴史人物事典の解説

金売吉次

義経伝説で知られる伝説上の人物。吉次信高(『義経記』),橘次末春(『源平盛衰記』)などの別名がある。『平治物語』(古活字本)では,奥州の金商人であり,鞍馬参詣の際,牛若丸に請われて彼を奥州平泉(岩手県平泉町)の藤原秀衡のもとへ案内している。これとは別の伝承として,長者の娘と結婚した炭焼きが黄金の価値を妻に教えられ,近くにあった黄金を掘り出して大金持ちになる。この炭焼き長者の息子がのちの吉次であるという昔話が東北地方各地に残っている。これらの伝承から,金山師・鍛冶屋・鋳物師との関係が指摘されている。<参考文献>柳田国男「炭焼小五郎が事」(『定本柳田国男集』1巻)

(小松和彦)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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世界大百科事典 第2版の解説

かねうりきちじ【金売吉次】

鞍馬山にいた牛若丸を奥州の藤原秀衡のもとに連れ出した金商人(こがねあきんど)。生没年不詳。橘次末春とも吉次信高とも名のる。弟に吉内・吉六がいた(幸若舞曲《烏帽子折》など)ともされる。《平治物語》(古活字本),《平家物語》剣巻,《源平盛衰記》《義経記》などに登場し,各地に伝説としても伝わる。《玉葉》文治3年(1187)9月の記事に,当時,奥州を中心に砂金を売買する商人が活躍した由が見え,吉次も都と奥州とを往来する金商人のひとりと考えられる。

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大辞林 第三版の解説

かねうりきちじ【金売吉次】

陸奥国の金を京で売って長者となったといわれる伝説上の人物。鞍馬寺で牛若丸に会い、藤原秀衡のもとに案内したという。後の名を堀弥太郎光景。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

金売吉次
かねうりきちじ

平安後期の伝説的人物。奥州の砂金と京都の物品との交易を行った京三条の商人で、名を吉次信高といい、堀弥太郎(やたろう)ともいう。その事跡は『平家物語』『義経記(ぎけいき)』、舞曲「烏帽子折(えぼしおり)」などにみられる。とくに『義経記』にみえる吉次が鞍馬(くらま)で会った牛若丸(源義経(よしつね))を奥州の藤原秀衡(ひでひら)のもとへ連れていったことは有名。[芳井敬郎]

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世界大百科事典内の金売吉次の言及

【弁慶】より

… また,熊野新宮地方の伝説には弁慶の母を鍛冶屋の娘とするものがあり,《願書》では弁慶の母がつわりに鉄を食したので,弁慶は色が黒く,全身が鉄でできているが,一ヵ所だけが人肉であるなどとされているなど,弁慶の物語の成立には,山伏とも関係の深い鍛冶の集団もかかわったのではないかと推測されている。《弁慶物語》などでも,弁慶は太刀,飾りの黄金細工,鎧(よろい)などを五条吉内左衛門,七条堀河の四郎左衛門,三条の小鍛冶に作らせていて,炭焼・鍛冶の集団の中で伝承されたとする金売吉次伝説との交流を思わせる。 鍛冶の集団は毘沙門天(びしやもんてん)を信仰していたから,《義経記》の中で鞍馬(くらま)寺が大きな比重を占めるのも,鍛冶の集団の中で伝承され成長した物語が《義経記》の中に流れ込んだためとも考えられる。…

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