長柄(町)(読み)ながら

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

長柄(町)
ながら

千葉県中部、長生郡(ちょうせいぐん)にある町。房総(ぼうそう)丘陵の山間地域に位置する。1955年(昭和30)長柄、日吉(ひよし)、水上(みずかみ)の3村が合併して町制施行。地名は丘陵状の地形が長原(ながら)をなす所に由来するともいわれるが、町名は当地方の旧称長柄郡による。古代、上総(かずさ)国造(くにのみやつこ)支配ののち、中世、上杉氏、武田氏、里見氏と領有され、江戸時代には幕府直轄地、旗本知行地(ちぎょうち)となった。豊田川流域での米作が中心で、酪農も盛ん。シイタケ、タケノコの特殊林産物も生産される。アース式としては国内有数の規模を誇る長柄ダムがあり、周辺は長柄町自然休養村となっている。権現(ごんげん)森一帯は県立笠森鶴舞自然公園(かさもりつるまいしぜんこうえん)に指定されており、秋元牧場、ゴルフ場、長柄ふるさと村などのレクリエーション施設がある。鎌倉初期の作である飯尾寺(いいおじ)の木造不動明王坐像(ざぞう)と眼蔵(がんぞう)寺の梵鐘(ぼんしょう)は国の重要文化財、徳増(とくます)の長柄横穴群は国の史跡(1995年指定)である。面積47.11平方キロメートル、人口7337(2015)。[山村順次]
『『長柄町史』全2巻(1977、1983・長柄町)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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