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屋島 やしま

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

屋島
やしま

香川県中部,高松市の北東部にあり,備讃瀬戸に突出する半島。最高点は 292m。史跡および天然記念物に指定。花崗岩類の上に凝灰角礫岩を挟み,讃岐岩質安山岩がある,テーブル型の開析された溶岩台地瀬戸内海国立公園を代表する名所の一つとして知られる。元暦2(1185)年,屋島の戦いの頃は島であったが,海退と沖積作用,埋め立てや干拓により 1600年頃には半島となった。1929年南山腹に登山鉄道,1962年に南東部に屋島ドライブウェイが建設された。屋島台と呼ばれる山頂は南嶺北嶺に分かれ,南嶺北部に四国八十八ヵ所第84番札所の屋島寺がある。南東麓古戦場檀ノ浦には栽培漁業センター,県水産試験場,海水浴場などがある。

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デジタル大辞泉の解説

やしま【屋島】

香川県高松市北東部にある半島。溶岩台地で、南北2嶺があり、南嶺に屋島寺がある。もとは島で、源平屋島の戦いの古戦場。
観世流以外は「八島」と書く)謡曲二番目物世阿弥作とされる。平家物語などに取材。源義経の亡霊が旅僧の前に現れ、屋島の合戦の模様と修羅道の苦しみを語る。
幸若(こうわか)舞曲。謡曲の「摂待」と同材。屋島軍(やしまいくさ)。
地歌・箏曲(そうきょく)。の後半を詞章とする。安永(1772~1781)ごろ、名古屋の藤尾勾当が作曲。

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世界大百科事典 第2版の解説

やしま【屋島】

香川県高松市北東部,高松港の東に海へ突き出す半島で,典型的なメーサ型開析溶岩台地。東西約2km,南北約5km。基盤の花コウ岩の上に凝灰岩をはさんで讃岐岩質安山岩が厚くのっている。頂上部は標高250~292mの平たん面が広がり,中部がくびれて,北嶺と南嶺に分かれる。谷部西側には7世紀中ごろに築かれた屋島城のものとされる遺跡が残る。東側の入江壇ノ浦であるが,702年大宝律令により讃岐3軍団の一つとして屋島軍団が置かれ,〈軍団の浦〉から壇ノ浦の名がきたといわれる。

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大辞林 第三版の解説

やしま【屋島】

香川県高松市北東部、瀬戸内海に突出する陸繫島。海抜292メートルの溶岩台地で、かつては島であった。東麓に源平屋島の合戦が行われた壇浦がある。瀬戸内海観望にすぐれる。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔香川県〕屋島(やしま)


香川県高松(たかまつ)港の東方、備讃(びさん)瀬戸に突き出た半島状の溶岩台地。北嶺(ほくれい)(標高282m)から南嶺(なんれい)(同292m)まで約3kmにわたり平坦(へいたん)面が連なる。瀬戸内海を一望する展望台。東麓(とうろく)の檀ノ浦(だんのうら)は源平合戦が行われた屋島の戦いで名高い。山上には四国八十八箇所第84番札所屋島寺のほかホテル・水族館などがある。登山ケーブルとドライブウェーが通じる。

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国指定史跡ガイドの解説

やしま【屋島】


香川県高松市屋島東町・屋島中町・屋島西町・高松町にある台地。屋島は、瀬戸内海に突き出した巨大な溶岩台地で、南北約5km、東西約3km、標高293mの半島である。今は陸続きになっているが、江戸時代初期まで周囲を海に囲まれた島であった。世界的にも珍しい古銅輝石(こどうきせき)安山岩からなり、浸食によりテーブル状の台地を形成したメサ型の溶岩台地の典型として知られる。頂上部が平坦で、その形状が屋根に似ているところから屋島と名付けられたという。周辺は古代から備讃瀬戸の交通の要とされたところで、屋島は軍事上の要衝として利用されてきた。白村江(はくすきのえ)の戦いの敗戦後、朝鮮からの攻撃に備えて、667年(天智天皇6)に大和の高安城、対馬の金田城などとともに屋島にも屋島城を築いたとされる。その遺構として、西側の谷に石塁跡などが残存している。平安時代末期には檀ノ浦一帯が源平合戦の場となった。また屋島北端の長崎鼻には、高松藩が築いた砲台跡がある。島内全域が1934年(昭和9)に国の史跡、天然記念物に指定された。山頂には四国霊場84番札所の屋島寺や源平合戦ゆかりの史跡などがあり、展望台からは備讃瀬戸の雄大な景観が見渡せる。高松琴平電鉄志度線琴電屋島駅からシャトルバスで屋島山上まで約10分。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

屋島
やしま

香川県高松市北東部、備讃(びさん)瀬戸に突き出た台地状の半島。瀬戸内海国立公園に含まれる景勝地で、国の史跡・天然記念物に指定されている。源平の戦いのころは相引(あいびき)川によって本土と隔てられた島であった。基盤をなす花崗(かこう)岩の上に新生代第三紀後期の火山活動による凝灰角礫(かくれき)岩や讃岐(さぬき)岩質安山岩がほぼ水平に重なり、これが侵食されてメサとよばれる溶岩台地状の地形となっている。北嶺(ほくれい)(282メートル)と南嶺(292メートル)に分かれ、南嶺中央部には湖成層といわれる礫層があり、この山頂の平坦(へいたん)面が侵食を受け形成されたことを物語っている。南嶺には四国八十八か所の第84番札所屋島寺をはじめ、新屋島水族館、旅館、土産(みやげ)物屋などがある。また談古嶺(だんこれい)、獅子(しし)ノ霊巌(れいがん)、遊鶴(ゆうかく)亭などの展望地からは、高松平野のほか、五剣(ごけん)山、備讃瀬戸などの眺望がよい。山頂にはドライブウェーが通じ、南麓(なんろく)には四国民家博物館(四国村)、屋島神社などがある。山麓に広がるペディメントといわれる緩斜面では近年住宅地化が進んでいる。[新見 治]

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