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雪女 ゆきおんな

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

雪女
ゆきおんな

雪女郎ともいう。雪の夜に出るといわれる妖怪。美しい女性の姿で現れるものが多く,雪女を扱った昔話は積雪地帯に広く分布する。岩手県の遠野地方では小正月または満月の夜,多くの童子を連れて現れると伝えられており,青森県の西津軽地方には元旦に地上に出現し,最初の卯の日に帰っていくという言い伝えがある。

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デジタル大辞泉の解説

ゆき‐おんな〔‐をんな〕【雪女】

雪国の伝説で、雪の降る夜、白い衣を着た女の姿で現れるという雪の精。雪娘。雪女郎 冬》「三日月の櫛や忘れし―/紅緑

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百科事典マイペディアの解説

雪女【ゆきおんな】

伝説の雪の精。氷のような冷たい手の美しい女で,火にあたらせたり風呂に入れると消えるなどと伝える。岩手県遠野地方では冬の満月の夜,童子たちを連れて現れ野山に遊ぶといい,和歌山県では1本足の子ども,長野県下伊那地方では山姥(やまうば)の姿で現れるとされる。
→関連項目妖怪

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世界大百科事典 第2版の解説

ゆきおんな【雪女】

雪の降りしきる夜に現れる女の妖怪。雪深い地方に多く伝承されている。青森では,美しい女が雪の夜道で通りすがりの人に赤子を預け姿を消す。その人は抱いている赤子がしだいに大きくなっていくので,口に短刀をくわえ,赤子が大きくならないようにする。そして,戻ってきた女に赤子を返すと,宝物や大力を授けてくれた。女は雪女だったという。東北地方に伝わるこの型で注目に値するのは,大力伝授のモティーフである。これは産女に頼まれて重い子どもを預かったら大力を伝授されたという〈産女の怪〉の話と共通する。

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大辞林 第三版の解説

ゆきおんな【雪女】

雪国の伝説で、白い着物を着て女の姿で現れるという雪の精。雪女郎。雪娘。 [季] 冬。 《 -こちふりむいてゐたともいふ /長谷川素逝 》

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

雪女
ゆきおんな

雪の夜に現れるという女性姿の妖怪(ようかい)。雪女郎(じょうろう)、雪おんば、雪降り婆(ばば)などともいう。種々の要素が入り組んでおり、統一的な姿をみつけだすことは困難であるが、〔1〕雪の印象から、肌が白いとか白衣を着ているなどの伝承が多い。〔2〕喜多川歌麿(うたまろ)の描く錦絵(にしきえ)の雪女は美女の姿であるが、それは文芸的な発展の結果であって、むしろ老女や産死者の姿を考えている場合が多い。〔3〕雪の降り積む夜に出るというほか、正月元日に降りてきて最初の卯(う)の日に帰るという伝承がある。これは年神の降臨伝承と一致する。〔4〕雪女から赤子を抱いてくれと頼まれ、引き受けた人は大力を授かるとか、逆に殺されるなどの話があり、その点は産女(うぶめ)の伝承と一致する。〔5〕吹雪(ふぶき)の夜に宿を求める娘があり、泊めてやって翌朝みると、白衣の中に黄金があったという話は、「大歳(おおとし)の客」の昔話とも共通する。〔6〕女性の姿ではないが、雪入道や雪ん坊は1本足で、霜月二十三夜に訪れくる片足神(かたあしがみ)や山の神の姿に類似している。以上を総合すると、雪女は、雪害の恐ろしさや、雪中に閉じ込められた冬の閉塞(へいそく)状態を背景として、一方では産死者の霊など御霊(ごりょう)系の妖怪となり、また一方では年神など祖霊(それい)系の神々とも結び付いたのであろう。[井之口章次]

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世界大百科事典内の雪女の言及

【雪】より

…雪を神去来のしるしとみた習俗らしく,青森県八戸地方では旧2月と9月の16日を農神と雪神様との入れかわる日と伝えている。この季節に神祭がある土地は全国的であって,雪の降る夜現れるという雪女も,このような神の零落した姿ではないかと考えられる。鳥取県東伯地方の山村で白幣をもち淡雪に乗って現れ〈水ごせ〉〈湯ごせ〉と言うといい,岐阜県北西部で〈雪ンド〉といって山小屋に来て水をくれというのも,女または雪玉の姿だという。…

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