(読み)けん

精選版 日本国語大辞典 「顕」の意味・読み・例文・類語

けん【顕】

〘名〙
① あらわれること。あらわすこと。また、物事のあきらかなこと。
愚管抄(1220)六「顕には武士が世にて有べしと、宗廟の神も定めをぼしめしたることは」 〔易経‐繋辞下〕
② 「けんぎょう(顕教)」の略。
曾我物語(南北朝頃)一二「つらつら出離要義を案ずるに、けんにつけみつにつけ、開悟やすからず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「顕」の意味・読み・例文・類語

けん【顕〔顯〕】[漢字項目]

常用漢字] [音]ケン(呉)(漢) [訓]あきらか あらわ あらわれる あらわす
はっきり目立つ。あきらか。「顕現顕在顕示顕著隠顕
隠れたものを明らかにする。あらわす。「顕彰顕微鏡露顕
地位身分が高い。「顕官顕職顕要貴顕
顕教」の略。「顕密
[名のり]あき・あきら・たか・てる

けん【顕】

あきらかであること。また、あらわれること。
「―にして晦、肯定にして否定」〈芥川侏儒言葉
顕教けんぎょう」の略。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android