魚沼(市)(読み)うおぬま

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

魚沼(市)
うおぬま

新潟県中東部にある市。2004年(平成16)北魚沼郡の堀之内(ほりのうち)町、小出(こいで)町、湯之谷(ゆのたに)村、広神(ひろかみ)村、守門(すもん)村、入広瀬(いりひろせ)村の2町4村が合併し、市制を施行して成立。北に守門火山群の主峰守門岳(1537メートル、三条市境)、南の南魚沼市との境に越後三山の駒ケ岳(2003メートル)、中ノ岳(2085メートル)などが聳える。東方は八十里越、浅草岳(1585メートル)、六十里越、毛猛山(けもうやま)(1517メートル)など、1500メートル級の山並とその鞍部の峠、および只見川や奥只見湖で福島県と接し、南東端部は尾瀬ヶ原、景鶴(けいづる)山(2004メートル)、平ヶ岳(ひらがたけ)(2141メート)、大水上(おおみなかみ)山(1831メートル)を境に群馬県と接する。西部を流れる魚野(うおの)川は、南魚沼市から北流して市域に入り、流れを北西に転じて長岡市に抜け、同市で信濃川に合流する。魚野川の右岸に佐梨(さなし)川や多くの支流を集めた破間(あぶるま)川が入り、左岸には田河(たがわ)川などが注ぐ。魚野川に沿ってJR上越(じょうえつ)線、国道17号、関越自動車道が通じ、堀之内、小出の2インターチェンジがある。小出駅で上越線から分岐したJR只見線は、六十里越トンネルを抜け福島県に向かい、これに並行して国道252号が通じる。国道352号は長岡市から市域に入り、南下した後、進路を東方へ転じ、奥只見湖、只見川沿いに走って福島県に抜ける。ほか、北部を国道290号、西部を291号が走る。集落は魚野川本流域を中心に、各支流域にも点在するが、集落地以外はほとんどが山地で、かつ豪雪地帯である。市域は南東部が只見川の流域、ほかは魚野川の本支流域。南部山地は越後三山只見国定公園の指定域で、南東端部は尾瀬国立公園に含まれる。市街は、江戸時代に三国街道の宿駅、また、周辺で生産される良質な縮布(白縮)の市場町として賑わった堀之内(魚沼川左岸)の一帯、および、江戸前期の上田銀山開発にあたって、その拠点となった小出島(こいでじま)村を中心とする小出島、本町(ほんちょう)、四日町(よっかまち)の一帯(同右岸、一部左岸)に形成される。現在、基幹産業は稲作(魚沼コシヒカリ)を中心とした農業で、花卉、種苗の栽培や酪農、ニシキゴイの養殖も盛ん。1960年(昭和35)に一応の完成をみた奥只見ダムによって、上田銀山に関する多くの旧跡はダム湖(銀山湖)の湖底となった。現在、銀山湖や銀山平周辺は観光スポットとなっており、本町、小出島地区と銀山湖、銀山平を結ぶ国道352号(銀山街道、上田銀山開発のため整備された)や奥只見シルバーライン(奥只見ダム工事のために整備された)に沿って点在する温泉群は湯之谷温泉郷の名称でよばれ多くの観光客が訪れている。面積946.93平方キロメートル、人口4万0361(2010)。[編集部]

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