今や(読み)イマヤ

デジタル大辞泉 「今や」の意味・読み・例文・類語

いま‐や【今や】

[副]《「いま」+強意間投助詞「や」から》
今こそ。今まさに。「今や決断の時」
今にも。「今や沈もうとしている」
今では。今はもう。「今や一流作家だ」
[連語]《「や」は疑問係助詞》今…か。今…するか。
「雪のうちに春はきにけりうぐひすのこほれる涙―とくらむ」〈古今・春上〉
[類語]早早はやばや早早そうそう早め尚早もう最早もはやはやすでとっくにつとに早くもとうにとうの昔とっくの昔先刻

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「今や」の意味・読み・例文・類語

いま【今】 や

① (「や」は疑問の係助詞) 今…か。今…するか。
※古今(905‐914)春上・四「雪のうちに春はきにけり鶯(うぐひす)のこほれる涙いまやとくらん〈二条后〉」
② (「や」は詠嘆・強意の間投助詞。現代語では一語に副詞化して用いられる)
(イ) 「いま(今)」を強めていう語。今まさに。今こそ。
万葉(8C後)四・六二五「沖辺行き辺(へ)に行き伊麻夜(イマヤ)妹がためわが漁(すなど)れる藻臥束鮒(もふしつかふな)
(ロ) もう少しのことで。今にも。まさに。

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