北川(読み)キタガワ

デジタル大辞泉 「北川」の意味・読み・例文・類語

きた‐がわ【北川】[地名]

福井県西部を流れる川。滋賀県高島市北部の三十三間山(標高842メートル)東麓に源を発し、天増あます川として南流し寒風さむかぜ川と県境で合流し、北川となる。北西流して三方みかた上中郡若狭わかさ町で鳥羽川、さらに小浜おばま市で遠敷おにゅう川を合わせ小浜湾に注ぐ。長さ約30キロ。流域の約80パーセントが山地

きたがわ【北川】[姓氏]

姓氏の一。
[補説]「北川」姓の人物
北川民次きたがわたみじ
北川冬彦きたがわふゆひこ

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精選版 日本国語大辞典 「北川」の意味・読み・例文・類語

きたがわきたがは【北川・喜多川・喜田川】

  1. ( 「きたかわ」とも ) 姓氏の一つ

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日本歴史地名大系 「北川」の解説

北川
きたがわ

五ヶ瀬川の支流で、大分県南部の山地を源流域とする一級河川。全長五三・六キロ。源流域は大分県境のかたむき(一六〇二・二メートル)から桑原くわばる(一四〇七・九メートル)に連なる稜線の北面にあたる地域で、行政的には大分県宇目うめ町に属する。一帯は深いV字谷で諸所に渓谷美をみせている。この険しい地形を利用して北川ダム(宇目町)下赤しもあかダム(北川町)が設けられ、発電所も桑原(宇目町)・北川・下赤の三つがある。出力は合せて二万九六〇〇キロワット。北川沿いに大分県に通じる道路(国道三二六号)が改修中で、宇目町には宇目ランドが北川ダム脇に建設された。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「北川」の意味・わかりやすい解説

北川(旧町名)
きたがわ

宮崎県北部、東臼杵(ひがしうすき)郡にあった旧町名(北川町(ちょう))。現在は延岡市(のべおかし)の北部を占める地域。旧北川町は1972年(昭和47)町制施行。2007年(平成19)延岡市に編入。旧町域は大分県境に接する。北川、祝子(ほうり)川流域に属し、大部分が山地で大崩山(おおくえやま)、可愛岳(えのだけ)などが知られる。JR日豊(にっぽう)本線、国道10号、326号が通じる。南部の長井は古代日向(ひゅうが)駅家(えきか)の一つで、荘園(しょうえん)長井院(ながいのいん)も置かれた。可愛岳の麓(ふもと)には円墳があり、可愛御陵参考地である。林業が中心で、シイタケ、アユなどを産する。八戸(やと)では紅谿石(こうけいせき)とよばれる硯石(すずりいし)を産出する。中心地は熊田。

[横山淳一]



北川(村)
きたがわ

高知県東部、安芸(あき)郡の村。奈半利(なはり)川の中流に位置する山村で、林野率は90%以上に達する。林業が盛んでスギヒノキの用材生産が多く、1960年(昭和35)までは奈半利川森林鉄道によって下流の奈半利町へ運ばれていたが、トラック輸送に変わった。農業ではユズの生産量が多く、ハウス栽培もみられ、ユズ酢やジュースの工場がある。国道493号が通じる。1965年完成の魚梁瀬(やなせ)ダムをはじめ三つのダムがあり、電源開発が進められている。面積196.73平方キロメートル、人口1146(2020)。

[正木久仁]



北川(川)
きたがわ

福井県西部、若狭(わかさ)地方を流れる川。一級河川。上流の天増川(あますがわ)は福井・滋賀県境の野坂(のさか)山地の三十三間山(842メートル)東方に源を発して滋賀県内を南に流れるが、水坂(みさか)峠からの水をあわせてのち西北西に急転して福井県に入り、ほぼ一直線に小浜(おばま)湾に注ぐ。これが熊川(くまがわ)断層谷で、この自然の通路を若狭街道(九里半越(ごえ))が琵琶(びわ)湖岸の今津と小浜を結んでいる。中・下流の狭い谷底平野は古代より若狭の中心であった。河口は南川との複合デルタで、そこに小浜市が立地する。延長30キロメートル、流域面積215平方キロメートル。

[島田正彦]

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改訂新版 世界大百科事典 「北川」の意味・わかりやすい解説

北川[村] (きたがわ)

高知県東部,安芸郡の村。人口1367(2010)。南は室戸市,北東は徳島県に接する。中央部を奈半利川が南流し,沿岸にわずかに耕地が開け,集落が点在する。ほぼ全域を山林が占め,杉,ヒノキの生産のほか,特産のユズのハウス栽培も行われる。1960年代より奈半利川水系の電源開発が行われ,長山,二又,魚梁瀬(やなせ)に発電所が建設された。幕末の志士中岡慎太郎の生家がある。
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北川(宮崎) (きたがわ)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「北川」の意味・わかりやすい解説

北川
きたがわ

宮崎県北部,延岡市中北部の旧町域。北で大分県に接する。 1972年町制。 2007年延岡市に編入。江戸時代は延岡藩領。ほとんどが山林原野で,中央部を北川が南流し,集落は北川の本支流沿いに点在する。林業が主産業で,シイタケを特産するほか,和牛の飼育も行なわれる。西部は祝子川 (ほうりがわ) の上流域で深い峡谷をなし,祖母傾国定公園の一部。祝子川モウソウキンメイ竹林は国の天然記念物に指定されている。

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百科事典マイペディア 「北川」の意味・わかりやすい解説

北川[町]【きたがわ】

宮崎県,延岡市北隣を占める東臼杵(ひがしうすき)郡の旧町。町域の大部分が山林原野で,農・林業が中心。八戸(やと)は硯石の産地。日豊(にっぽう)本線が通じる。西部の祝子(ほうり)川渓谷,大崩(おおくえ)山は祖母傾(そぼかたむき)国定公園に属す。2007年3月,延岡市へ編入。279.91km2。4478人(2005)。

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世界大百科事典(旧版)内の北川の言及

【高山集落】より

…17世紀八ヶ岳の西麓に開拓された広原の稗底(ひえぞこ)は1200mの高地で,高山集落の上限であったが冬季酷寒のため放棄された。赤石山地の大鹿村北川は養蚕業の最盛期には集落の上限は1490mに達し,当時は日本最高であったが,1930年代からその上限は下降し,61年の集中豪雨による土石流で壊滅した。第2次大戦後の高距開拓地としては霧ヶ峰農場(1320m)や,笛吹川の一支流琴川の上流の柳平(1500m)がある。…

【東伊豆[町]】より

…海岸沿いに多くの温泉がわくため,とくに1961年の伊豆急行電鉄開通後は温泉と火山景観を主体とする観光地として発展している。温泉は北から大川温泉(弱食塩泉,45~90℃),北川(ほつかわ)温泉(弱食塩泉,110℃),熱川(あたがわ)温泉片瀬温泉,白田温泉(弱食塩泉,80~100℃),稲取温泉と並び,東伊豆温泉郷とよばれている。南西部の山地には野生動物を放し飼いする伊豆バイオパークがある。…

※「北川」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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