平良(読み)ヒララ

デジタル大辞泉 「平良」の意味・読み・例文・類語

ひらら【平良】

沖縄県宮古島にあった市。平成17年(2005)10月城辺ぐすくべ町・下地町上野村伊良部町と合併し宮古島市となる。→宮古島

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精選版 日本国語大辞典 「平良」の意味・読み・例文・類語

ひらら【平良】

  1. 沖縄県、宮古島北西部地名宮古諸島の中心都市。宮古上布産地。サトウキビ栽培、カツオ釣り漁業が盛ん。昭和二二年(一九四七)池間、大神の両島を併せて市制

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「平良」の意味・わかりやすい解説

平良
ひらら

沖縄県、宮古島(みやこじま)にあった旧市名(平良市)。現在は宮古島市(みやこじまし)の北部を占める。旧平良市は1947年(昭和22)市制施行。2005年(平成17)宮古郡城辺(ぐすくべ)町、下地(しもじ)町、伊良部(いらぶ)町、上野(うえの)村と合併し宮古島市となった。旧市域は宮古島北部域と宮古島北方に位置する池間島(いけまじま)と大神島(おおがみじま)を含む。方音ピサラ。石灰岩で覆われた比較的低平な地形であるが、中央部には北西から南東丘陵が走る。宮古空港から那覇をはじめ東京、大阪、多良間(たらま)島、石垣島へ定期航空便があり、また平良港から伊良部、多良間へ定期船がある。市街地は、西里、下里、東仲宗根(ひがしなかそね)、西仲宗根、荷川取(にかどり)の5か字(あざ)で、古くから、宮古諸島の政治、経済、社会、文化、教育などの中心地であり、16世紀のはじめ、豪族仲宗根豊見親(なかそねといみやー)が宮古島を統一以来、ここが中心となった。平良港の後背地として発達し、港を中心に道路が延び、西部に国道390号が通じ、池間島とは池間大橋で結ばれる。公共施設、官庁の出先機関、商店などが集中している。農村地域に立地する村落のなかで、池間、大神、狩俣(かりまた)、島尻(しまじり)、大浦(おおうら)、久松(ひさまつ)は比較的古い村落といわれ、大神島は宮古島へ何度も強制移民を送り出した歴史をもつ。農業はサトウキビ栽培が中心で、肉用牛の生産も行う。池間島、久松、狩俣、西原では漁業も行われている。とくに池間島は1906年(明治39)愛媛県からかつお節加工技術を取り入れ、県下でも代表的漁村として発達した。400年の歴史を誇る宮古上布の産地であるが、近年は生産反数が減少している。狩俣湾、大浦湾、西平安名(にしへんな)岬などの美しい自然景観、漲水御獄(はりみずうたき)、ドイツ皇帝博愛記念碑、人頭税石(にんとうぜいせき)などの旧跡が多く、熱帯植物園、総合博物館、砂山ビーチ、パイナガマビーチもあり観光地化しつつある。

[堂前亮平]

『『平良市史』全10巻(1976~2003・平良市)』


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「平良」の意味・わかりやすい解説

平良
ひらら

沖縄県西部,宮古島市中・北部の旧市域。宮古諸島の主島宮古島の北西部にある。 1947年市制。 2005年城辺町,下地町,上野村,伊良部町と合体して宮古島市となる。旧市名は近世以来の間切 (まぎり。行政区画) 名による。池間島,大神島を含む。宮古諸島の中心で,平良港,宮古空港がある。主産業は製糖と漁業で,畜産も行なわれる。宮古上布 (→上布 ) ,泡盛は特産。池間島は沖合漁業が盛んで,タイ,カツオなどの漁獲が多い。特異な海岸線がつくる景勝地や前浜 (まいぱま) ビーチ,砂山ビーチなどの海浜,漲水御嶽 (はりみずうたき。→御嶽 ) ,人頭税石などの史跡があり,観光に力を入れている。伝統祭事「宮古島パーントゥ」は国の重要無形民俗文化財に指定。

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百科事典マイペディア 「平良」の意味・わかりやすい解説

平良[市]【ひらら】

沖縄県,宮古島北西部と池間・大神2島を含む旧市。1947年市制。市街は漲水(はりみず)港の周辺に発達し,宮古列島の中心をなす。サトウキビ栽培・製糖が盛んで,カボチャ・インゲン栽培も行われる。宮古上布を特産。池間は糸満と並ぶ沖縄漁業の中心。カツオ釣漁業を主にクルマエビ養殖,かつお節加工も行う。那覇・石垣両市とは定期船,空路,池間島とは池間大橋で結ばれる。2005年10月,宮古郡城辺町,下地町,伊良部町,上野村と合併し市制,宮古島市となる。64.60km2。3万4889人(2003)。

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改訂新版 世界大百科事典 「平良」の意味・わかりやすい解説

平良 (ひらら)

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世界大百科事典(旧版)内の平良の言及

【大里[村]】より

…第2次世界大戦前は県下有数のサトウキビ作地帯の純農村であった。稲嶺と平良(たいら)の両村落は南北アメリカ,とくにブラジルへの移民が多いことで知られる。現在,サトウキビ,野菜,花卉などの農業のほか,豚,乳用牛の畜産も盛んである。…

※「平良」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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