出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
tide generating force
起潮力とも。天体の引力が空間の場所によって異なる場合に生じる力のこと。万有引力の法則GM/r2を距離rで微分し,それに物体の大きさを掛けたものになる。天体の質量に比例し,天体までの距離rの3乗に反比例した大きさになる。地球に対する太陽と月の引力を比べると太陽の引力が約180倍と大きいが,潮汐力は逆に月の方が2倍以上大きくなる。天体に接近する探査衛星といった小物体は,分子間力という強い力で構成されているため潮汐力によって破壊されるということはないが,自己引力で固まっているような小天体(彗星など)が惑星や太陽に接近した場合は,潮汐力で破壊されることがある。潮汐力により海洋潮汐のほか,固体地球も変形し種々の現象(地球潮汐)が観測される。海洋潮汐と同様に日周,半日周期で,地面の伸縮では3~5×10−8歪み,傾斜では0.02秒角(10−7rad),重力では2×10−6m/s2(地上重力の1/500万)程度,地表の変位では200mm~300mmの変化を伴う現象が観測。
執筆者:田村 良明
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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