デジタル大辞泉
「潮汐力」の意味・読み・例文・類語
ちょうせき‐りょく〔テウセキ‐〕【潮×汐力】
潮の干満を起こす力。月や太陽の引力による。地球の海洋表面に及ぼす引力が各地点で少しずつ異なるため、海水の移動を生じる。太陽は遠くにあるので、その力は月の約半分となる。一般に、大きさを点とみなせない物体に重力が作用する際、重力源に近い側と遠い側で重力が異なり、物体を変形させようとする力が働く。起潮力。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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潮汐力
ちょうせきりょく
tidal force
潮汐現象を起こす力。起潮力ともいう。地球と月,また地球と太陽は,万有引力の法則に従って互いに引き合っているが,地球に対する影響は月のほうが大きく,太陽は月の約半分の影響力しかもたない。地球と月とは向かい合った線上のベクトルで引き合っているが,逆の方向に働く遠心力で釣り合っている。太陽とも同様で,地球上で月,太陽と向き合った面には海水が引き寄せられ,同時に遠心力によって地球の裏面にも同量の海水が集められる。引き寄せられたときが,その地点での満潮で,そうでないときが干潮である。このように海水に作用する引力から,剛体である地球全体に作用する月の引力を差し引いたものを潮汐力という。潮汐力は太陽と月が一直線に並ぶときに最も大きく大潮となり,月,地球,太陽が直角に位置したときに最も小さく小潮となる。前者は満月,新月(→朔),後者は上弦,下弦にあたる。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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ちょうせきりょく
潮汐力
tide generating force
起潮力とも。天体の引力が空間の場所によって異なる場合に生じる力のこと。万有引力の法則GM/r2を距離rで微分し,それに物体の大きさを掛けたものになる。天体の質量に比例し,天体までの距離rの3乗に反比例した大きさになる。地球に対する太陽と月の引力を比べると太陽の引力が約180倍と大きいが,潮汐力は逆に月の方が2倍以上大きくなる。天体に接近する探査衛星といった小物体は,分子間力という強い力で構成されているため潮汐力によって破壊されるということはないが,自己引力で固まっているような小天体(彗星など)が惑星や太陽に接近した場合は,潮汐力で破壊されることがある。潮汐力により海洋潮汐のほか,固体地球も変形し種々の現象(地球潮汐)が観測される。海洋潮汐と同様に日周,半日周期で,地面の伸縮では3~5×10−8歪み,傾斜では0.02秒角(10−7rad),重力では2×10−6m/s2(地上重力の1/500万)程度,地表の変位では200mm~300mmの変化を伴う現象が観測。
執筆者:田村 良明
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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