爛漫(読み)ランマン

デジタル大辞泉 「爛漫」の意味・読み・例文・類語

らん‐まん【×爛漫】

[ト・タル][文][形動タリ]
花が咲き乱れているさま。「桜が爛漫と咲き誇る」「春爛漫
光り輝くさま。明らかにあらわれるさま。「爛漫たる日の光」「天真爛漫
[類語]咲く開花満開花期花時早咲き遅咲き狂い咲き返り咲き二度咲き四季咲き室咲き綻びる開く花開く膨らむ咲き初める咲き乱れる咲きこぼれる・咲き競う・咲き揃う咲き匂う咲き誇る

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精選版 日本国語大辞典 「爛漫」の意味・読み・例文・類語

らん‐まん【爛漫・爛熳】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙
  2. 花の咲き乱れているさま。
    1. [初出の実例]「雑蘂爛漫、咲旧契於銑谿之園」(出典本朝文粋(1060頃)一〇・紅桜花下作詩序〈大江朝綱〉)
    2. 「花の爛漫とさき乱たる逕を」(出典:中華若木詩抄(1520頃)下)
    3. [その他の文献]〔呉融‐桃花詩〕
  3. ひかりかがやくさま。明らかにかがやきあらわれるさま。
    1. [初出の実例]「秋高恰遇爛漫晴、陰嶺陽崖次生」(出典:六如庵詩鈔‐二編(1797)六・峨山松蕈歌)
    2. [その他の文献]〔王延寿‐魯霊光殿賦〕
  4. てんしんらんまん(天真爛漫)
    1. [初出の実例]「朝鮮にもこんならんまんな女学生がいたのかと〈略〉心の弾むのをおぼえないではいられなかった」(出典:後裔の街(1946‐47)〈金達寿〉一)

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普及版 字通 「爛漫」の読み・字形・画数・意味

【爛漫】らんまん

光りかがやく。さきみだれるさま。また、朗らかなさま。清・顧炎武〔桃花渓歌~〕詩 時に壺を携へて比(よぎ)るり 笑談爛漫、皆天眞

字通「爛」の項目を見る

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「爛漫」の解説

らんまん【爛漫】

秋田の日本酒。酒名は、一般公募により命名大吟醸酒吟醸酒純米酒本醸造酒普通酒をそろえる。全国新酒鑑評会などで受賞実績多数。原料米は山田錦秋田酒こまち美山錦など。仕込み水は古館山の伏流水蔵元の「秋田銘醸」は大正11年(1922)地元経済人と県内酒造家の出資により設立。醸造蔵を2つもち東日本有数の販売量を誇る。所在地は湯沢市大工町。

出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報

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